感染者が少ないのに経済が深刻という最悪・・・
どうする、どうなる「日本の医」
【転載開始】
■感染者が少ないのに経済が深刻という
最悪 カギはPCR検査だ
公開日:2021/03/16
内科医の私は、日常診療の傍ら、
日本の医療体制についても研究している。
ご縁があって、連載の機会をいただいた。
初回は、日本の新型コロナウイルス
(以下コロナ)対策の妥当性について論じ
たい。
コロナ対策の主たる目的は感染者を
減らし、経済活動を維持することだ。
人口当たりの感染者数と国内総生産
(GDP)を用いれば国際比較が可能に
なる。
まずは日本だ。2020年の人口10万人
当たりの感染者は186人、GDP対前年比
はマイナス4・8%だった。
前年の2019年のGDPは0・3%の増加
だったから、差し引きマイナス5・1%の
影響とみなすことができる。
本稿では、この値を「GDP変化率」と定義
する。
諸外国はどうだろうか。
政府は「日本型モデルの成功」などと自画自賛
してきた。
たしかに、欧米と比べ、日本の感染者は少ない。
人口10万人当たりの感染者数は、米6033人、
仏4102人、英3677人、伊3485人、
独2101人だ。日本の11・3~32・4倍で
ある。
欧米は経済ダメージも深刻だ。
「GDP変化率」は英マイナス11・4%、
仏マイナス9・6%、伊マイナス9・2%、
米マイナス5・7%、独マイナス5・5%だ。
このようなデータを見る限り、日本のコロナ対策
は成功と言ってよさそうだ。
しかし果たして、本当にそうだろうか。
アジア諸国と比較すると、日本の評価は一変
する。
人口10万人当たりの感染者数は、多い順に
日本186人、韓国120人、中国7人、台湾3人
となる。
「GDP変化率」は、日本マイナス5・1%、
韓国マイナス3・0%、中国マイナス3・7%、
台湾0・0%だ。日本は感染者数、経済ダメージ
とも最悪である。
日本は厳しい行動制限を課さなかったため、
ある程度感染者が増えるのはやむを得ないが、
経済ダメージは緩和できたはずである、
と考える人も多いだろうが、実態は反対だ。
この状況は日本に限った話ではない。
集団免疫を目指したスウェーデンの
「GDP変化率」はマイナス4・2%で、
ノルウェー(マイナス1・6%)より悪く、
フィンランド(マイナス4・2%)と同レベルだ。
感染を恐れた多くのスウェーデン国民は、
政府の方針に従わず、経済活動を自粛したようだ。
コロナ流行下で経済を活性化するには感染症対策
が重要だ。
さらに、筆者が注目するのは、日本は感染者数
の割に、経済ダメージが深刻なことだ。
日本の人口当たりの感染者数は欧米より格段に
少ないが、「GDP変化率」は独と0・4%しか
差がない。
なぜだろうか。
厚労省がPCR検査を抑制した影響が大きいと
考えている。
PCR検査体制が強化された昨年12月でさえ、
人口10万人当たりのPCR検査数は1007件
で、独(6772件)の6・7分の1に過ぎない。
コロナ感染はPCR検査によって診断される。
検査数を抑制すれば、感染の実態はわからず、
国民は不安になる。逆もまたしかりだ。
PCR検査数を増やすことで、過度な自粛を避け
ることができる。
このように考えると、コロナ対策は厚労省の
人災と言っても過言ではない。
厚労省の過ちを検証し、コロナ対策を抜本的に
見直すべきである。
【転載終了】
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個人的には、政府が2020年度の東京五輪
開催を重視するあまり、感染者数を低く見せ
る為だったのではないかと疑ってます。
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