第4波封じはGWのロックダウンのみ・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■「まん防」乱発は効果薄

 第4波封じはGWのロックダウンのみ

 公開日:2021/04/02


 新型コロナの感染が急拡大している大阪、

兵庫、宮城の一部地域に

「まん延防止等重点措置」(まん防)が適用

されることになった。

しかし、代わり映えのしない「まん防」で

感染拡大を止められるのかは、大いに疑問だ。

変異株が猛威を振るう第4波は「まん防」を

ものともせず、日本列島をのみ込む――

そんな事態が現実味を帯びる。


 厚労省アドバイザリーボードの脇田隆字座長

は31日、

「関西圏の感染者の増加には一定程度、

変異ウイルスの影響があるだろうと考え

ています」と語った。


 厚労省の発表(30日時点)によると、変異株

の確認は兵庫が最多で181人、

次いで大阪が130人と、

3位の埼玉の59人を大きく引き離す。


 関西の感染急増はすごい勢いだ。

緊急事態宣言が先行解除された2月28日の

新規感染者数は大阪は54人だったが、

1日は616人と11倍。

兵庫は26人から199人へと7.6倍だ。

やはり、脇田座長が指摘する通り、変異株に直撃

されている可能性が高い。


 英国型変異株は感染力が1.4~1.9倍とされる。

1カ月後に感染者数は3.8~13倍になる。

ここ1カ月の大阪の11倍や兵庫の7.6倍という

新規感染者の増え方は、「変異株の蔓延」で

スッキリ納得がいく。


■感染者最少の鳥取県でもクラスター


 ヤバいのは変異株はすでに全国に広がって

いることだ。

本紙が厚労省や自治体の発表を調べたところ、

変異株が確認されたのは1日までに44都道府県

に上る。

直近では、鳥取(29日)、熊本(30日)、

長崎(31日)で初めて変異株が確認された。

見つかっていないのは、岩手、山形、宮崎だけ

だ。


 鳥取は累計感染者数が269人と全国最少の

最優秀県だが、倉吉市の社員寮で12人の変異株

クラスターが発生し、大騒ぎになっている。

変異株は、簡単にクラスターを起こしてしまう。


 西武学園医学技術専門学校東京校校長

の中原英臣氏(感染症学)が言う。


 「大阪が第3波のピークである654人(1月

8日)を超えるのは時間の問題です。すでに、

1日は616人に達している。やはり、緊急宣言

の解除が早すぎたのではないか。首都圏でも

宣言解除の影響が、4月の中旬に表れ、関西と

同じように感染が拡大するとみた方がいいと

思います」


 脇田座長は大阪と兵庫への「まん防」の適用

で十分かは、「難しいところだ」と自信なさげ

だった。


 「今後、感染急増の都道府県が続出し、その

都度、まん防を適用していくことになるので

しょう。ただ、まん防は飲食店の時短が中心で、

中身が今までと変わらない上、緊急事態宣言よ

りもメッセージ性は乏しい。全国に広がる強力

な第4波を抑え込めるとは思えません。ワクチ

ンの接種も進んでいない。このままGWに突入

すれば、さらに感染は拡大し、五輪どころでは

なくなります。いずれ、緊急事態宣言では済ま

ずイベントの中止、飲食店の終日休業、個人の

外出制限など、欧米のロックダウンのような

強力な規制が必要になってもおかしくありま

せん」(中原英臣氏)


 昨年の春先、通勤電車はガラガラとなり、

銀座からも人が消えた。

第4波が猛威を振るい、今年も同じような状況

になりかねない。


【転載終了】

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 世田谷区のPCR検査からも、無症状者

の3割が変異株感染者だというデータが

あります。


 このままだと、文中にあるように五輪

直前に開催中止、もしくは参加国の

キャンセル続出という事態も想定されま

す。


 本当は初期の時に「ロックダウン」と

PCR検査を徹底していれば、あとの対策

はもっと軽く済んだと思われるのですが。

安倍政権が初動を間違えたのが全てですね。


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