「マスク会食」は感染を拡大させるリスク ・・・

どうする、どうなる「日本の医」


【転載開始】


■「マスク会食」は感染を拡大させるリスク

 推奨できません

 公開日:2021/04/27


 新型コロナウイルスが拡大し、東京、大阪、兵庫、

京都の4都府県に「緊急事態宣言」が再発令された。

飲食店ではマスク会食の徹底が求められる。


 「食事中に着けたり外したりすると、ウイルス

に触れる可能性がある」(久元喜造・神戸市長)

など否定的な首長もいるが、マスク会食を政令で

義務化すべきとの見解を表明した

吉村洋文・大阪府知事をはじめ、大半はマスク

会食を支持する。


 一連の議論を聞いて、私は暗澹たる気持ちに

なる。

ムードに流され、科学的な合理性が皆無だからだ。

新型コロナは唾液の飛沫によって周囲に感染する。

会食参加者がマスクを装着することで、

感染のリスクを減らすことができるかもしれない。

しかしながら、感染者が会食中に度々マスクに触り、

その手でテーブルやドアノブに触れれば、

感染を拡散するリスクもある。両者はトレードオフ

の関係だ。


 このような問題が生じたとき、医学界では臨床試験

で検証する。

私が知る限り、マスク会食の効能を評価した臨床試験

は報告されていない。


 では、現時点で得られる情報から、マスク会食の

是非はどう考えるべきだろうか。

私は推奨しない。

感染を拡大させるリスクが大きく、客席間の距離を

あけ、換気効率を高めるだけにしておいた方が無難だ。


 病院でマスクを使用するのは感染者の治療にあたる

医療従事者を感染から守るためだ。

その効果についての研究は多数報告されている。

しかしながら、感染者がマスクを装着し、度々マスク

に触れることは想定外だ。

その危険性については十分に研究されていない。


■無菌室では「絶対にマスクを触るな」が常識


 参考になるとすれば、手術の際に外科医が装着する

マスクの汚染だ。

これは、患者の体液が飛沫することによる感染から

外科医を守ることに加え、外科医が術野(手術部位)

に口腔や皮膚に常在する細菌を持ち込まないことを

目的としている。


 2018年の上海交通大学の研究者の報告によれば、

手術開始後、マスクの細菌汚染は単調増加し、

検出されたのは外科医の皮膚に存在する常在菌だった

という。

研究者たちは、この結果を受け、手術中は2時間に

1度はマスクを交換すべきと推奨している。

外科医をコロナ感染者に置き換えれば、マスク会食が

どれほど危険かご理解いただけるだろう。


 私は血液内科医で、骨髄移植に従事してきた。

無菌室に入るときにはマスクを装着するが、

院内感染対策を専門とする先輩医師からは

「患者さんの部屋に入れば、絶対にマスクを触るな」

と指導された。

私は、この教えを守り、後輩にも伝えてきた。

これが医療界の常識だろう。


 コロナの専門家たちが、マスク会食に誰も反対

しないのが不思議でならない。

日本のコロナ対策の迷走を象徴する存在である。


【転載終了】

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 米国の研究結果では、「空気感染する」と

いう事が発表されていますね。


 マスクをしていても感染したという事例も

あり、「密」を避けるしかないですかね。


 高齢の両親のワクチン接種の通知が来まし

たが、両親を私が連れて行かなければならな

いので、センターだと「密」になる可能性が

あり、かかりつけ医での接種するか迷って

います。


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