菅首相、G7サミット初参加で浴びる非難の嵐。
MONEY VOICE
【転載開始】
菅首相、G7サミット初参加で浴びる
非難の嵐。
五輪強行とワクチン遅れどう説明?
2021年6月3日
※コロナ関係抜粋。
■菅総理の参加実現へ
今週末6月4日~5日のG7財務相会議に続いて、
来週11日~13日にはロンドンでG7サミットが
開催されます。いずれも体面で行われます。
当初、菅政権がそれまで持つのか、菅総理の
代理人の出席になるのでは、などの憶測が飛び
ましたが、総理は10日から14日にかけて
ロンドン訪問の予定が組まれました。
安倍前総理と麻生副総理・財務大臣が密かに
「菅降ろし」を画策していたとも言われ、
五輪開催中止表明をもって、菅退陣とのシナリオ
もありました。
それだけに、サミット参加を決めたのは良いと
しても、参加に向けての十分な準備ができている
とは思えず、菅総理もロンドンでは厳しい状況に
置かれそうです。
■日本「ひとり負け」で立つ瀬なし
サミットのテーマの1つは、コロナ禍で世界経済
の回復をいかに進めるか、という点が挙げられて
います。
G7参加国では、米国が年明け後も景気絶好調で、
カナダがこれに続きますが、日本と欧州は1-3月の
GDPがマイナス成長となっています。
英国はロックダウンもあって1.5%減、ユーロ圏
は0.6%減で、特に最大の経済規模を持つドイツが
1.7%減となり、ユーロは2四半期連続のマイナス
で景気後退に入っています。
日本も緊急事態宣言などの発令下で、1~3月は
1.3%減とまたマイナス成長となりました。
欧州とともにマイナス成長で、それぞれに圧力が
かかりますが、足元の状況は日本と欧州とでは
かなり条件が異なります。
英国は月次のGDPでみると、3月が前月比2.1%
成長と急回復しています。
すでに成人の8割以上が少なくとも1回のワクチン
接種を終え、経済の正常化が進み、体面サービス
も復活しています。
ワクチン接種が遅れていてロックダウンを実施
する地域が多かったユーロ圏も、ワクチン接種が
進むとともに感染者数が目立って減少し、経済の
正常化が進んでいます。
当初は深刻な感染に見舞われたイタリアでは、
外ではマスクを着用しなくてもよくなり、
海外旅行も可能になりました。
フランスも感染者の減少とともにすでにプラス成長
に戻り、ドイツも4月の指標は改善が目立ちます。
従って欧州勢はコロナ対策や経済支援策の成果を
主張しやすい状況にあるのに対し、日本は成果を
示すものがなく、ワクチン接種はOECD加盟国の中
で最も遅れ、未だに最低1回の接種を受けた人の
割合は成人の10%弱にとどまっています。
■日本を責める材料はたくさんある
菅政権はとにかくワクチン接種の進展を最優先し、
麻生副総理もG7財務相電話会議で、これが進めば
経済回復のモメンタムも復活するとの考えを述べて
います。
しかし、ワクチン接種も、高齢者を7月末までに
終了するという計画も難しくなり、若い人まで含め
て年内に集団抗体を獲得できるかどうかも微妙に
なっています。
そんな中で日本は、この秋に補正予算を組んで
新たな経済支援に出る構えですが、それまで待つ
余裕はありません。
10都道府県で4~6月のほとんどの期間が
緊急事態宣言を発出している状況で、
2四半期連続のマイナス成長のリスクが高まって
います。
ワクチンの遅れ、経済対策の遅れが問われ
ます。
このまま五輪開催ができるのかについても問わ
れるのではないかと見られます。
※以下温暖化対策については省略。
【転載終了】
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2四半期連続のマイナス成長となると、
いよいよ日本の内需後退が本格化する
可能性も。
五輪中止でコロナ対策に傾注すべき
かも知れないですね。
経済が最悪な状況に追い込まれる前に。
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