ワクチン抗体量は20代女性が断トツなぜ?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■ワクチン抗体量は20代女性が断トツなぜ?
千葉大研究で判明
公開日:2021/06/05
若い女性ほど抗体量が多い――。
新型コロナウイルスワクチンの効果をめぐる
研究結果が注目を集めている。
一体どんなメカニズムなのか。
発表したのは、千葉大学病院の
「コロナワクチンセンター」。
ワクチンを2回接種した同院職員1774人
(21~72歳)を対象に血液検査を行った
ところ、血中の抗体量が99.9%で増加して
いた。
さらに全世代で女性の方が、男性より多い
傾向が見られたという。
とりわけ20代女性の抗体量は断トツで、
60代男性に比べ約2倍。
理由を千葉大病院に尋ねると
「インフルエンザなどのワクチンでも
抗体量は女性の方が増えやすく、コロナ
ワクチンでも同様の傾向が見られたと考え
られます」(広報課)とのことだった。
それにしても一体なぜ、2倍もの差が出た
のか。
昭和大医学部客員教授の二木芳人氏
(臨床感染症学)がこう指摘する。
「若い人の方が免疫反応が強いため、若年層
ほど抗体量が多いと考えられます。男女差に
ついてははっきりした理由は不明ですが、女性
の方が接種後のアナフィラキシーや副反応が
多い。うがった見方をすれば、女性は痛みや
倦怠感などの症状を訴える傾向が強いのかも
しれませんが、副反応の強さは免疫反応の強さ
の裏返しとも取れます。したがって、男性より
も抗体量が多い可能性は考えられます」
■ワクチンの有効性は全世代でバッチリ
生活習慣の影響も侮れない。
「毎日飲酒する人」は、
「週に2、3回飲む人」
「飲まない人」に比べ抗体量が少なく、
花粉症薬などの抗アレルギー薬を内服して
いた人は増えやすい傾向があるという。
もっとも抗体量はほぼ全ての人で増加して
おり、ワクチンの有効性はバッチリだと
いう。
「属性の違いなどを比較するためには、
2000人足らずではサンプル数が少ない。
グループ別に見た抗体量の多寡はあくま
でも『その傾向が見られる』という話で
あり、統計的に有意ではないことに注意
が必要です。高齢者は抗体量が相対的に
少ないといってもワクチンの有効性は
全年代において十分に認められます」
(二木芳人氏)
今後のポイントは、研究対象者の抗体量が
時間の経過によって、どう増減するかだ。
生活習慣や年齢、性別による抗体量への影響
も次第に明らかになっていくかもしれない。
期待が高まる。
【転載終了】
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アナフィラキシーショックが若い女性に
多いのは、抗体がワクチンを悪玉と認識し
て攻撃するからでしょうね。
若い女性は重症化リスクが低いという
ことでしょうか。
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