新卒採用も長期化へ、量より質を重視!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コロナ長期化で企業の新卒採用も
長期化へ 量より質を重視
公開日:2021/06/10
6月1日から来年春に卒業する大学生を
対象にした就職活動がスタートしている。
コロナ禍で3回目の緊急宣言が再延長され
るなか、2度目の就活を迎える。
昨年はほとんどの企業でオンライン面接が
採用されたが、今年は対面での面接を行う
企業が増える傾向が見える。
人材サービス会社のエン・ジャパン
(本社・東京都新宿区)が内定を取得した
学生513人に調査した結果だ。
「内定先企業で内定までの全プロセスが
オンラインだった企業は52%でした。一方、
対面選考のあった企業は48%で、最終面接
で対面選考があった企業は32%、内定まで
すべて対面選考だった企業は19%ありまし
た」(同社広報担当者)
オンライン面接が定着してきたといえるが、
対面選考にこだわる企業も増え、学生側から
はこんな声が聞こえてきた。
「最終面談を対面で実施したが、企業側の
雰囲気も分かりやすく、自分の雰囲気もオン
ラインより伝えることができた」
「最終選考の後に会社案内をしてもらうこと
ができ、働くイメージがついた」
「最終面接だけでも対面で行えると、会社の
雰囲気や人となりが分かる」(同社調査結果)
昨年はコロナの影響で採用活動が停滞し
出遅れた企業が多かったが、今年は企業の出だ
しが早く、内定率も昨年を大きく上回っている。
就職活動の調査を行っている
ディスコキャリタスリサーチ(本社・東京都文京区)
の担当者が説明する。
「例年以上に採用活動が早期化した結果、
5月1日の時点で内定率は58・4%と前年
同期(50・2%)を8・2ポイント上回っ
ています。ただ、内定は取っても本命は6月
に選考する企業が多いため、内定の有無によ
らず7割以上の学生が活動中といえます」
また、企業側の対応についてこう述べる。
「採用計画の段階で優秀な人材を採るため、
量より質を重視し、採用計画に満たなくても
採用活動を中止する企業も少なくない。コロナ
の長期化で業績への影響も考慮し採用を長期化、
より慎重に人材を採用する企業が多くみられま
す」
オンライン面接は定着するなか、対面型の
採用が増えてきているのもこうした企業の慎重
な姿勢の表れといえる。今年の採用活動につい
て中央大学の山田昌弘教授が学生にこう
アドバイスする。
「オンライン採用では学生の人柄も志望動機
も分かりにくいところがある。対面はお互いの
理解がしやすくミスマッチが避けられる。ただ
コロナの長期化で業種、業績により学生が志望
する企業に行きたくても行けない状況がありま
す。新卒一括採用ではどうしてもそのチャンス
が少なくなる。特定の業界に行きたい学生は、
その業界に少しでも近い会社の内定を取ること
を目標にして欲しい」
今年は採用の内定取り消し、入社延期が出な
いことを願いたい。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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今後も正規社員を減らし非正規化が続くの
でしょうか?
2年程前に財界が“文系はもう採用しない“
と言ったことがありました。
採用差別が起らなければいいのですが。
コロナ禍を切っ掛けに、解雇法案が進む事
も要警戒ですね。
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