「NOと言えない国」・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■IOCにナメられる日本人 五輪が炙り出す

 「NOと言えない国」

 公開日:2021/06/16


 彼らは喉元過ぎれば何とやらとタカを

くくっているのではないか。


 15日、IOC(国際オリンピック委員会)

のコーツ副会長が来日。

大会組織委員会などと開催に向けた最終調整

にあたり、五輪閉幕まで日本に滞在する。


 コーツ副会長は日本が新型コロナウイルス

感染拡大による緊急事態宣言下でも、

五輪開催について

「答えはイエスだ。我々が示している対策を

実行すれば安全安心な開催はできる」と発言

して波紋を呼んだ張本人だ。


 バッハ会長も

「東京大会を実現するために、我々はいくつ

かの犠牲を払わなければならない」とコメント

している。


 14日にはIOC最大のスポンサーで、

総額1兆円超という巨額な放映権料を支払って

いる米NBCユニバーサルのジェフ・シェルCEO

が、イベントでこう発言したという。


■「問題を忘れて楽しむ」


 「私は(2012年のロンドン五輪のとき)

ロンドンに住んでいたが、人々は交通問題

に不安を抱えていたし、前回(リオ五輪)

はジカ熱の問題があった。だが、開会式が

始まると、すべての人々がその問題を忘れ

て17日間を楽しんだ。今回も同じようにな

る」


 何が何でも五輪を開催するというIOC幹部たち

の発言はいかにも傲慢だし、NBC幹部の発言に

してもコロナ禍で深刻な日本の国民感情をないが

しろにしたものだ。


 これまで散々、五輪の危険性を指摘してきた

テレビや新聞などのメディアも、彼らにかみつく

どころか、いまや「五輪モード」に突入。

15日のテレビは早朝、来日したコーツ副会長が

カメラに向かってにこやかに手を振るシーンを

タレ流していた。


 「要するに日本人はナメられているのですよ」

と、作家の吉川潮氏がアキレ顔でこう言った。


■手のひら返しのマスコミ


 「いまはコロナで大騒ぎしているが、いざ、

五輪が始まればメダルだ、すごいと熱狂する。

熱しやすく冷めやすい日本人の特性を知って

いるからこそ、彼らは言いたい放題なのでは

ないか。コロナ禍は命にかかわる問題です。

米テレビ局幹部の発言はもちろん聞き捨てな

らないし、冗談じゃないと思う一方で、悔し

いかな、実際問題、彼の言う通りになる気が

して仕方がない。現に世論をリードするマス

コミが顕著じゃないですか。五輪中止を訴え

てきたのが、手のひら返しで五輪を迎える論調

に変わりつつある。五輪が始まればテレビは

メダルを獲得した選手の家族をインタビュー

してよくやったと騒ぐでしょうし、新聞の

1面のコロナの感染者数はメダルの獲得数に

変わるんじゃないでしょうか」


 いや、ナメられ、ばかにされているのは

日本政府や五輪組織委員会も一緒だ。


■「言いなりにならず、もっと要求していい」


 発売中の月刊「文芸春秋」がバッハ会長を

「ぼったくり男爵」と表現した

ワシントン・ポスト紙のコラムニストである

サリー・ジェンキンス氏の記事を掲載。

「IOC貴族に日本は搾取されている」と題した

原稿の中で、氏は

「日本政府がIOC側にプレッシャーをかければ

いい」

「譲歩を求めてもまったくおかしくありません」

と言及。


 「特に医療コストの負担はIOCに求めていい

と思います。ハイジャック犯たちに、『東京

五輪では、他国から入国する五輪関係者の治療

に対する責任を負わない』と主張する権利が

あると思います。医療責任を負うべきは、東京

ではなく、バッハ氏やコーツ氏なのです」

「日本は言いなりにならず、もっと要求して

いいのです」と指摘している。


 まったくだ。

米紙コラムニストのビリー・デービス氏も、

「コロナ禍で我々、一般家庭がそれなりの金額

の給付金を手にしているとき、日本では安倍

前首相がマスクを配って悦に入っていた。アメ

リカでそんなことをしたら暴動が起きるなって

友人と笑ってたんです。オリンピック、野球や

サッカーなどの国際大会になると異常なほど

興奮して大騒ぎするくせに、肝心なときにノー

と言えない、おかしなことをおかしいと言えな

い不思議な人たちだとね」と話す。


 東京五輪は図らずも日本人の特性をあぶり出す

ことになりそうだ。


【転載終了】

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 “熱しやすく冷めやすい日本人“を海外紙は

「日本国民は、忘れっぽい」と表現していま

す。


 私もそうですが、日本には相手を傷つけた

くないと言う配慮があり、そして断りの言葉

がいくつもあるからでしょう。

ただ、断り方によっては誤解させてしまう事

もありますね。


 「NO」と「YES」だけなら誤解は受けな

いでしょうけど。


>IOCにナメられる日本人 五輪が炙り出す

 「NOと言えない国」


 このことが顕著に出るのが、日本政府の

外交です。

訪問国に相手にしてもらえるのは、支援金

の存在のような気がします。

実際、安倍首相の時の外交のお土産に

60兆円超の円をバラ撒いています。


 G7を見ていても日本は金だけ出していろ

という感じがしてなりません。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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