“尾身の反乱”腰砕けの完全降伏 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■“尾身の反乱”腰砕けの完全降伏
五輪1万人案が招く感染爆発
公開日:2021/06/17
「今の状況でやるというのは普通はない」
――と、五輪開催に突っ走る菅政権を牽制
していた、政府のコロナ対策分科会の
尾身茂会長の“反乱”は結局、鎮圧されて
しまったようだ。
16日の分科会後に会見が行われ、どんな
言葉が出てくるのか注目が集まったが、
見せどころはゼロ。
「やってる感」と「今さら感」が漂う会見
に終わった。
◇ ◇ ◇
「ウィーシュ」
会見開始の直前、こう小さく気合を入れた
尾身会長。
分科会が政府に提言した
「科学とICTを用いた対策」の説明から始め
たが、肝心の中身は、感染状況を把握する
ための下水調査など、どれも聞いたことの
ある対策ばかり。
1年以上もコロナ対策の最前線にいるはず
なのに、今さら
「科学技術をフルに活用する時代になって
きた」と熱弁を振るっていた。
変異株の登場を踏まえ、行動変容を改めて
訴えたものの、
「鼻にフィットしたマスクの着用」
「大声を避ける」など、こちらも目新しさ
は皆無だった。
中身スカスカの「提言」をよそに、記者の
質問はイベントの人数制限に集中。
7、8月のイベントを「最大1万人」とする
政府案を分科会が認めたからだ。
現行の基準では、緊急事態宣言や重点措置
の対象地域には
「5000人または定員の50%以内の小さい方」、
解除後は「5000人または50%の大きい方」を
適用することになっている。
ところが尾身会長は、人数を増やす「1万人案」
をアッサリ了承。
あれほど「(五輪を)やるなら強い覚悟でやって
もらう必要がある」と菅政権にクギを刺していた
のに、観客を入れて五輪を開催したい政府に
“敗北”した格好だ。
誰がどう見ても、政府案は五輪開催をにらん
だ人数制限の緩和だが、尾身会長は会見で
「五輪とは関係ないとの前提で了承した」の
一点張り。
五輪の観客数にも「1万人」を当てはめるか
どうか聞かれても、
「(五輪を開催した場合のリスクや対策をまと
めた提言を)近日中に発表する」と繰り返す
だけだった。
■大会期間中の再宣言もあり得る
しかし、このまま政権の思惑通りに観客を
入れて五輪を開催したら、感染拡大は避けら
れない。
16日に開かれた厚労省のアドバイザリーボード
で、国立感染症研究所や京大などの
専門家チームが示した試算は衝撃的だ。
チームは今月20日の宣言解除、その後の
人流増を想定し、9月までの都内の
新規感染者数を推定。7月末から8月初旬に
再発令に至るとハジき出した。
インド株が猛威を振るった場合、再発令は
7月初旬とも試算した。
厄介なのは、インド株の症状が分かりづらい
ことだ。
英国の研究によると、その症状は従来株で見ら
れた「咳・発熱」「味覚・嗅覚の喪失」とは
違い、「頭痛」「のどの痛み」「鼻水」がメイン
だという。
季節の変わり目によくある、軽い風邪や体調不良
とほとんど同じだ。
五輪に「1万人」もの観客を入れて感染爆発
なんてことになったら、尾身会長はどう責任を
取るのか。
【転載終了】
***************************
これで、第五波になってしまったら、
分科会は無能集団の謗りを免れられな
いですね。
尾見氏は結局は忖度を選んだんですね。
分科会から外された権力の具にならな
い学者さんと、権力の具となる学者さん
とに色分けされましたね。
0コメント