解雇自由、労働者の使い捨ては仕上げの段階に入った!
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■解雇自由
労働者の使い捨ては仕上げの段階に入った
2021年6月21日
「アルバイトしていた飲食店で店長と
意見が食い違ったら、店長から『もう明日
から来なくていいよ』と言われた。その時、
不当解雇であることが分からなかった。
労働基準監督署に相談に行って法律を教え
てもらった。法律を知らないと搾取されて
しまう。自分が弱い立場の人間になってし
まう」。
25日告示の都議会議員選挙の武蔵野市
選挙区に立候補する五十嵐えりさん
(弁護士・立憲)が街頭で道行く人に語り
かけていた。
五十嵐さんが法律家を志した理由だ。
当時、不当解雇された五十嵐さんは収入
の道を閉ざされ不安で不安で仕方なかった
という。
新自由主義路線をひた走るこの国に
あっては、労働者を守るためにあった
労働法制が無力になろうとしている。
その象徴が「解雇の金銭解決」制度である。
その制度とは―
労働者Aさんが「不当解雇だ」として
「復職」を裁判に訴えたとする。
裁判所がAさんの訴えを認めて「解雇は無効」
としても、会社側が金銭さえ払えばAさんは
「復職」ではなく「退職」となる。
厚労省では「解雇の金銭解決」制度の検討
が進む。
2018年6月から始まった検討会(※)は、
金銭解雇の際のルール作りの段階まで来て
いるようだ。
会社側はルールに沿って金さえ積めば、
労働者を切りたい放題となるのである。
不当解雇であっても金さえ積めば「合法」に
なるのだ。
解雇の自由化といわれるゆえんだ。
解雇をめぐっての労使の駆け引きも不要と
なる。
これまでの労働法制緩和の流れからして、
解雇の際の金額も、経営側のペースで決まる
ことは避けられない。
雀の涙ほどの金額で解雇されることになる
だろう。
労働者の使い捨ては仕上げの段階に入った。
【転載終了】
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前から書いてきた「解雇法案(仮)」
ですが、次の国会で成立しそうですかね。
派遣法の改定で製造現場まで派遣が拡大
されて、低賃金で働く若者が増えてしまい
ました。
そして今度は、正社員の解雇を自由にす
る法案を通そうとしています。
小泉政権、安倍政権、菅政権で竹中平蔵氏
が新自由主義を政治に持ち込んだものです。
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