一番多くもらえる年金の受け取り方は・・・

人生100年時代の歩き方


【転載開始】


■一番多くもらえる年金の受け取り方は・・・

 75歳繰り下げ受給が断然お得

  モデル世帯で年間487万円!

 公開日:2021/06/30


 2022年4月から改正年金制度がスタート

する。

注目すべきは公的年金の「繰り下げ受給」

が現行の70歳から75歳まで認められたこと。

これにより60歳から75歳の間に自分で

受給開始時期を選択することになるが、

年金はいつから受け取った方が一番多くもら

えるのか?


 


 ◇  ◇  ◇


 小難しくて「よく分からないよ~」という

人が多くいて当然だが、新年金制度で押さえ

ておくべきポイントは大きく2つだ。


 1つ目は、来年4月から公的年金の

「繰り下げ」が75歳までに拡大すること。

受給額は65歳を起点に1カ月受給を遅ら

せるごとに、“ご褒美”として0.7%ずつ増え

るので、70歳まで5年間の繰り下げなら

42%増、75歳まで10年なら84%増になる。

また、繰り上げ受給した場合は1カ月ごとに

0.5%ずつ減額されてきたが、来年4月から

は0.4%に縮小される。


 2つ目は、来年5月から企業型と個人型

の確定拠出年金の加入上限がそれぞれ

5歳引き上げられること。

企業型DCと個人型iDeCoは積立金の全額が

所得控除され、さらに運用益も非課税に

なるので、ちょっぴりお得になる。

ただ、運用損は自己責任なのでご注意を。

まあ、国の思惑としては、人口が急減し

ているので「ぎりぎりまで働いてね」と

いうものだ。


 中でも多くの人の関心は

「では、いつから年金をもらったらいいの?」

という疑問に尽きるだろう。


 まず、計算のもととなるモデル世帯(夫婦)

の受給額は、通常の65歳開始で

「月額22万724円」(年額約264万円)。

これを70歳までガマンすると、42%アップの

「月額31万3428円」(年額約376万円)に

なる。

さらに75歳までシンボーすれば、84%アップの

「月額40万6132円」(年額約487万円)だ。

なるほど、長生きすればするほど、繰り下げの

メリットは大きくなるわけだ。


 もっとも、人の寿命は誰にも分からない。

75歳からもらうと決めて「年間で487万円だ~」

と喜んでいたのに、76歳でおっちんでしまう人

だっているだろう。

日本人の平均寿命は2019年で「男性81.41歳」

「女性87.45歳」。

これは0歳児の寿命のことで、事故や病気で若く

して亡くなる人も加味された数字。

実際は、75歳の人の平均余命は男性で12.41年、

女性で15.97年ある。

つまり、75歳まで“生き抜いた人”なら、

男は87歳、女は91歳まで生きるということに

なるわけだ。


■損益分岐点は87歳と92歳


 では、肝心の損益分岐点は何歳になるの

かを考えてみよう。


 答えは、「87歳」まで生きられれば、

75歳受給開始の人の受給額は65歳受給開始

の人よりトータルで上回ることになる。

具体的には、75歳開始が5848万円、

65歳開始が5827万円だ。


 同じように「92歳」まで生きられれば、

75歳開始の人は70歳開始の人も上回る。

75歳開始が8285万円、70歳開始は8274万円

なのだ。


 国民年金の人も考え方は同じ。

92歳でのトータル金額は65歳開始が2108万円、

70歳開始は2439万円、75歳開始は2442万円。

75歳まで繰り下げて受け取った人の方が最も

金額が多い。


 要するに、男も女も87歳以上は生きるので、

少なくとも65歳受給開始は選択肢から完全に

外していいだろう。


 特定社会保険労務士でファイナンシャル

プランナーの稲毛由佳氏がこう解説する。


 「元気に働けるのであれば、できるだけ繰り

下げて受給するのがベストな選択です。夫婦

そろって75歳の開始なら年間で487万円。これ

なら75歳までの資産形成をしてあれば十分で

しょう。75歳で預貯金がゼロになっても暮らし

ていけます。一方で、お金に困っている人ほど

『繰り上げ受給』する傾向がありますが、余裕

資金が少ない分、ギリギリまで受給を遅らせ、

受け取る月額を増やした方が得策です」


 もちろん、70歳や71歳で病気の告知を受け

た場合なら、すぐにも受給申請をした方がいい。

年金事務所または街角の年金相談センターで

受け付けており、翌月分から年金が受け取れる。


 「年金の繰り下げは月単位で行うことができ

ますし、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生

年金(報酬比例)を別々に繰り下げたり、繰り

上げたりすることもできます。さらに夫婦を

分けて、夫は70歳から、妻は75歳からといった

選択方法もあります」(前出の稲毛氏)


■ただし“現役並み”収入で医療費は2割負担


 ただし、お国だってバカではない。

ここでひとつ、トラップを仕掛けてきている。

先の国会でひっそりと75歳以上の医療費2割

負担の医療制度改革関連法を成立させたのだ。

年金世帯も含め単身で年収200万円以上、

複数世帯(2人以上)は320万円以上の収入

があると“現役並み”とされ、

早ければ2022年10月から病院窓口の2割負担

になる。


 つまり、年金受給が65歳開始のモデル世帯

は1割負担のままなのに、計算上は68歳を

超えて繰り下げ受給すると医療費に関しては

2割負担となる。

さらに特別養護老人ホームの使用料も年収に

応じて金額が高くなる仕組みだし、

東京都シルバーパスの費用も1000円だった

ものが2万510円になってしまう。

そうそう、年金からも税金は徴収されること

も忘れてはならない。


 いずれにせよ、作家の宇野千代先生(享年98)

のように

「私何だか死なないような気がするんですよ」

といった人なら別。

少々税金が高くなろうが、75歳の繰り下げ受給

が断然お得なのだ。


【転載終了】

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 75歳過ぎてどれだけの方が健康でいら

れるのかでしょうか?


 人生100年は、我々の親世代まででは

ないかなと思うんですよね。

私の小学校の同級生(男)で親御さんが

健在なのは3人しかいません、

その他の親御さんは皆さん80歳前後で

なくなっています。

私の両親も94歳の父親と92歳の母親

です。


 私は、親の介護を既に12年間してい

ますが、親の諸々の手続きやら病院通い

やら、自分の病院通いもあります。

さらには自治会の役員がまわってくる

年代でもあります。


 自分も介護保険料を納入する歳になって

しまい、介護疲れの出る歳になってきまし

た。


 75歳で健康でいられるか不安になる歳

でもありますよね。

個人的には、介護施設入所の資金が準備

できているなら65歳で年金をもらうのが

ベターだと考えています。


 よく、介護をした人達に言われるのは、

旅行に行くのも若いうち(60代)だよと。


 介護が始まると、高齢の両親は施設の

ショートステイや短期入所でさえ嫌がり

ます。

旅行にもなかなか行けない状況になります。


 家庭環境で選択する事がいいですかね。


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