「組織委はデタラメで信じられない」選手宿舎関係者が怒りの激白!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■「組織委はデタラメで信じられない」
選手宿舎関係者が怒りの激白、
五輪開幕目前でもボロだらけ
公開日:2021/07/16
現場の混乱はピークに達している。
東京五輪の開幕が1週間後に迫って
いるが、世界各国の選手団を迎える
宿泊施設は二転三転する大会組織委員会
の対応に翻弄されているからだ。
■毎回話が変わる
海外6カ国のサーフィン代表選手団を
受け入れる千葉県いすみ市
「九十九里ヴィラそとぼう」の
杉本春枝総支配人は
「状況がコロコロ変わり過ぎて、経緯を
話すだけでも相当時間がかかりますよ」
と苦笑いでこう続けた。
「毎回、話が変わるので、組織委員会
の人から連絡が来るたびに『今度は何
!?』と思うようになった。今話してい
る内容も、明日にはまた変わっているか
もしれません」
組織委からホテルに宿泊施設提供の
依頼があったのは一昨年の2月ごろ。
フランス、イタリア、スペインの3カ国分、
9部屋を押さえてほしいという注文だった。
しかし、今年5月末になって突然、組織委
から「残りの空き部屋を全部押さえてほしい」
と電話が来たという。
「『詳細はすぐ連絡する』と言っていたのに、
6月半ばまで音沙汰なし。しびれを切らして
こちらが連絡すると『組織委員会としてお金
を出せなくなったので、自分たちでやってく
れ』と言うんです。要は、組織委員会が本部
に提出する経費の申請が5月末締め切りで、
それに間に合わないから出せないと。『各
NOC(国内オリンピック委員会)と直接
やって』と提案され、困り果てていたら、
すぐに連絡が来て『お金が出せるようになっ
た』と。それでドイツ、モロッコ、オランダ
が加わりました。でもいまだに何人来るかも
分からない。(担当者に)『もういい加減に
してよ』と言いましたよ」(杉本総支配人)
先日、セーリング中国代表が宿泊先の
感染対策が不十分として組織委に抗議したが、
杉本支配人が「ヴィラそとぼう」と共に運営
する「ホテルくじゅうくり」でも同じ騒動が
起きかねないとこう言う。
「『ヴィラ』の方は組織委員会が『こちら
が責任をもってやります』と言ってきたんで
すが、『くじゅうくり』の方は『こちらでは
やらない。代理店を通してやって』と言う。
『ヴィラ』は組織委員会が部屋を全部買い
取ってくれたからいいんですけど、『くじゅ
うくり』は旅行代理店を通じて、半分の部屋
しか押さえられていない。買い取ってくれ
ないのであれば、お客さんを入れるしかない。
『くじゅうくり』の方は、大会期間中も一般
客を入れているし、(中国代表が抗議したよ
うな)廊下で選手と一般客が会うようなこと
も出てくると思います。でもね、人数に関し
ては、旅行代理店を通した『くじゅうくり』
に宿泊する日本、ニュージーランド、ポルト
ガルは全部分かっている。組織委員会管轄の
『ヴィラ』はほとんど分かっていないのに…」
■宿泊人数が把握できない
ホテル側が最も頭を悩ませているのが、
この宿泊人数だ。
現在、正確な人数が判明しているのは
6カ国中フランスとイタリアだけ。
しかも、すでに14日から宿泊予定だった
ドイツ代表はまだ来ていない。
宿泊人数が把握できないことで、食事の
準備にも影響が出る。
当初は素泊まりの予定だったが、
コロナ対策の一環で食事の準備も請け負う
ことになり、混乱は増す一方だ。
■「組織委はデタラメばかりだから信じ
られません」
「(12日に)組織委に連絡すると、『
(ドイツ選手の)名前も人数も分からな
い。日本に来ているかどうかも分からな
い』と。逆に『(選手たちの)お名前を
教えてください』と聞かれましたよ。
その後、『“ドイツ代表の到着は7月17日
に変更になった”とメールしました』と
言ってきて。こちらが見落としたかもし
れませんが、組織委員会はいつもデタラ
メばっかりだから、そんなのは信じてい
ません」(同)
組織委が負担するのは、宿泊代のみ。
日刊ゲンダイが入手した宿泊施設向けの
「大会時宿泊運営マニュアル」には、
<宿泊者の直接精算分(追加宿泊手配、
インシデンタルチャージ等)や器物破損
が発生した場合、東京2020組織委員
会及び宿泊管理センターが補償・立て
替え・責任を負うことは一切ございま
せん>とある。
■「洗濯なんてしないんじゃない?」
「洗濯代とか現地でかかったものは、
選手たちと直接やりとりして精算して
くれと言われました。(ヴィラは)
和室がメインのホテルなのでベッドの
数が足りず、選手村で使用する1台
1万円の段ボールベッドを16台注文し
た。宿泊費を数千円上乗せしてもらう
形でベッド代を負担してもらったので
すが、掛け布団やマットレスは含まれ
ていない。未使用の新品がホテルに
あったので活用できたけど、なければ
自腹だった。だまされたと思いました
ね。洗濯も面倒見てと言われましたが、
従業員用の洗濯機が1台しかない。
それを組織委員会の人に相談したら
『サーフィンの選手はTシャツ短パン
でしょ。洗濯なんてしないんじゃない
?』と。組織委員会は何もしてくれな
い。こちらが気を引き締めて選手を
守らないと」とは杉本総支配人だ。
選手団と接する機会が多い従業員への
ワクチン接種にも当初、配慮がなかった。
いすみ市役所に連絡すると2度、
「特例は認められない」と突っぱねられ
たのだ。
それから数日後、ようやく近くの病院
からワクチン案内の連絡が来たという。
ただでさえ逆風の強い五輪で、
風評被害にも苦しむ。
「『(武漢からの帰国者を受け入れた)
ホテル三日月みたいに国からお金をもら
えるからやっているんだろ』と言われた
こともある。お金どころか、違約金すら
もらえないと思います。組織委員会のこ
とは信じていない。担当者が『僕たちの
こと、嘘つき大魔王だと思っているでしょ』
と言うから『とっくに思ってますよ』と
返しました」(同)
選手たちを受け入れる宿泊施設は
「嘘つき大魔王」に泣かされっ放しだ。
【転載終了】
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無理無理で強行開催しようとするのが、
混乱の元凶です。
中止が一番ベターな選択だったんです
が、利権を手放したくないんでしょうね。
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