海外から「嘘つき五輪」の烙印、祭りのあとは菅政権に集中砲火か。

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【転載開始】


海外から「嘘つき五輪」の烙印、祭り

のあとは菅政権に集中砲火か。

猛暑とコロナ感染拡大に怒りの声

2021年8月8日


■主催側は大成功、海外はワースト


 賛否が分かれたコロナ禍での東京五輪

開催も、8日に閉会式を迎え、何とか終了

にこぎ着けようとしています。

主催者側はなんだかんだ言っても、大会は

成功で、やはり実施してよかった、と見て

いるようです。

IOCのバッハ会長も五輪のTV視聴率は

高く、国民が受け入れた証拠と言います。

批判的だったメディアも日本の

メダル・ラッシュを喝采していました。


 実際、日本が獲得した金メダルは、柔道

を中心に過去最高を記録、新しいスター

選手の登場もあって、「号外」が何回も

配られました。

菅総理は連日、メダリストにお祝いの

ツイッターを書いていると言われ、

ワクチン接種とともに政権の命綱と考え

ていた五輪は、政府の期待以上の成果が

上がったと見えたようです。


 しかし、その一方で、海外メディアから

は「ワースト・エヴァー・オリンピック」

と評され、スポンサーの米NBCでの五輪

視聴率は前回リオの4割減と落ち込んだと

言います。

また五輪運営も含めた日本政府の問題も

多く指摘され、お祭り気分が覚めた後は、

政府にはマイナス・ポイントが多く

のしかかることになります。


■海外から嘘つき五輪の批判


 最初に海外メディアから指摘されたのが、

五輪開催にあたっての気象条件で、

日本政府は「五輪開催にあたっては温暖な

理想的な環境」とうそをついて招致したと

批判しました。

少なくとも日本人の多くは、夏の日本が

高温多湿で、熱中症への警報が連日出る

厳しい環境であることは百も承知です。

それを「五輪開催には理想的な気候」とは、

事情を知らない海外の人々をだました、

と言われても仕方ありません。


 そもそも、福島原発事故についても

「アンダー・コントロール」とうそを

ついた安倍政権にとっては、日本の猛暑

が「理想的な気候」ということに、何ら

抵抗はなかったのかもしれませんが、

この猛暑下での競技開催については、

有力テニス選手の競技時間変更の求めを

含め、多くの苦情がありました。

陸上競技でも途中棄権や、ゴール後に

倒れ込む選手が続出しました。


 実際、ロシアのアーチェリーの選手の

様に、熱中症で意識を失い、担架で運ば

れるケースもありました。

スポンサーの米国メディアに都合の良い

「花形スポーツの隙間」にあたる時期が

選ばれたようで選手には良い迷惑です。

米国で人気の競技の放映時間が、

米国のゴールデン・アワーに合わせるべく、

日本の午前中に決勝が組まれるなど、

選手の健康、安全よりもスポンザーの利益

優先をとった日本政府への批判が聞かれ

ます。


■不公平な五輪開催批判


 また競技、ならびに結果での不公平を

訴える声も聞かれました。

米国でのTV視聴率が不振だった理由の

一つに、有力選手がコロナ感染や感染を

懸念して出場しなかったり、盛り上がる

ような結果にならなかったことも挙げら

れています。

そもそもコロナ・パンデミックのさなかに

開催すること自体に無理があったと評され

ています。


 その結果、競技の結果にも不公平がある

と言われます。

日本は柔道で金メダル・ラッシュとなりま

したが、コロナで事前合宿もできなかった

り、十分な準備ができない中で選手を派遣

せざるを得なかったことに、不公平を訴え

る声が上がっています。

ワクチン接種が遅れている新興国では、

選手の派遣どころでないところも多く、

ワクチン先進国でも出場できない選手が

続出しています。


 主催国の選手と、日本入国後も隔離さ

れたり、自由な練習ができず、外出も

できない中でストレスがたまる、との声

も聞かれました。

平和と平等のスポーツの祭典とは程遠い

厳しい条件下の開催となったにもかか

わらず、出場できた選手の感動を呼ぶ

頑張りも見られましたが、そもそも参加

できなかった選手や、過酷な気象条件、

主催者側有利の結果には不公平感が

残ったようです。


<中略>


■五輪ムードの中で国内感染急増


 そして何より、政府が五輪に熱中し、

コロナ対策がそっちのけになったことに

批判が高まっています。

メダリストにお祝いのツイートするより、

感染対策を出せ、との声です。

東京以外でも感染者数が過去最多を更新

する中で、緊急事態宣言を拡大延長し、

「まん防」を適用するだけで、具体策が

ないまま、感染者数は爆発的膨張を続け

ました。


 医療関係者からは医療危機、医療崩壊

のリスクを指摘されながら、人流が

減少傾向にあると言い張って、五輪継続

を正当化しましたが、その間、国民の命

と健康は大きく脅かされました。

かつて福田総理は「一人の生命は地球よ

り重い」との名言を吐きましたが、

現政権は人命よりも五輪開催を優先した

ことになります。


 これを象徴するのが、中等症以下の

コロナ感染者の自宅療養要請です。

感染防止策をとらないまま感染爆発を

招き、医療ひっ迫となると、入院させず

に自宅療養せよ、というのは医療放棄、

政府の責任放棄で、政権にとっては

自殺行為以外の何物でもありません。


 さすがに公明党はこれを受け入れられ

ないと撤回要請が出ましたが、自民党

からは何ら批判が上がらず、容認姿勢を

続けました。

そして二階幹事長は菅総理続投を示唆、

対立候補が立候補しないよう、暗黙の

圧力をかけ、無投票再選のシナリオを

示しました。

国民の間には絶望感が広がっています。

このまま選挙をすれば、与党は50から

100議席減らすとの分析も出ています。

政権は宴(五輪)の後にひどい

「二日酔い」に苦しむことになりそう

です。


【転載終了】

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 海外から「日本人は忘れっぽい」と

言われないようにしたいですね。


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