国内に広がるブレークスルー感染 ・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■国内に広がるブレークスルー感染

 ウイルス変異株とワクチンの

 いたちごっこが続く

 公開日:2021/09/02


 「子供が新型コロナウイルスに感染して

入院したため、すでにワクチン接種を2度

受け、体調も全く異常もなかったのですが

念のためPCR検査を受けました。驚いたこ

とに結果は陽性、コロナウイルスの感染が

判明しホテル療養していました」

(千葉県内の医療施設で働く50代の女性)


 2度ワクチンを受けたにもかかわらず

感染するブレークスルー感染が増えている。

厚労省のアドバイザリーボードによると、

8月23日時点で国内では10万人当たり5.4人

がブレークスルー感染していることが公表

されている。爆発的な感染が拡大している

沖縄県では、8月8日から14日の1週間に

感染した4179人のうち85人がブレーク

スルー感染していたことが報告されている

(8月23日の県専門家会議)。


 ブレークスルー感染は世界で広がり、

イスラエルは8月1日から60歳以上の市民

に3回目のワクチン接種が開始され、

イギリス、ドイツも9月から、米国も9月末

からの開始が発表されている。

すでに世界は3回目のワクチン接種に動いて

いるのだ。


 現在、国内をはじめ世界各国で感染対策の

主流となっているのは感染力の強いデルタ型

のコロナウイルス。


 経済医療ジャーナリストの室井一辰氏が

こう警鐘を鳴らす。

「新型コロナウイルスは2週間に1回変異

を起こしているといわれているので、今後

デルタ型から他の株への変異が必ず起こる

と考えられる。さらに新しいウイルスが

出てくることは明らかです」


 すでに「ラムダ株」がペルーで確認され、

日本国内へは7月20日にペルーから羽田空港

に到着した30代女性がラムダ株に感染して

いたことが検疫所検査で判明している。


 室井氏が続ける。

「ラムダ株からさらにウイルスの変異が進ん

でいくと考えて当然です。イギリスでは

『アルファ株』、南アフリカでは『ベータ株』、

ブラジルでは『ガンマ株』が見つかっていま

す。いずれも感染力が強く、ワクチン効果を

弱めるということもいわれています」


 すでに2回のワクチン接種を終えていて

も、新たな変異株にはワクチン効果が

弱まってくるため、その後のウイルスの状態

により3回目、さらには4回目の接種さえ

考えられないことではないというのだ。

3回目のワクチンがそれまでとは同じワクチン

では効果に不安があるということになる。


 新宿鈴木医院の木原幹洋副院長がこう

説明する。

「それまでワクチンが認識していた抗体に

変化が出てくればそれまでと同じ抗体がで

きても効果はなくなる。新たな変異株に対応

するには新たな抗体を認識するワクチンが

必要です。ということは新たなウイルスの

感染が広がるたびに新しい変異株を認識する

ワクチンを打たなければならなくなる。新型

コロナウイルスの変異株とワクチンとは、

今後いたちごっこが続いていくことになるの

ではと思います」


 ブレークスルー感染の拡大が新たな脅威を

生んでいる。

(ジャーナリスト・木野活明)


【転載終了】

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 インフルエンザと同じで、2~3ヶ月毎

に接種する必要がありそうですね。


 コロナは、抗体回避の能力が高そうな

ので、新たなワクチン開発が頻繁になる

事も考えられそうですね。


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