衆院選「野党共闘」の現在地候補者の一本化は間に合うのか
10.31衆院選 野党「戦いの方程式」
【転載開始】
■衆院選「野党共闘」の現在地
候補者の一本化は間に合うのか
公開日:2021/10/13
いよいよ総選挙だ。岸田首相が14日に
衆院を解散。19日公示・31日投開票の
日程で、わずか17日間という戦後最短の
選挙戦になる。
新政権の評価が定まらず、野党の準備が
整わないうちに選挙になだれ込もうと
いう姑息な意図がミエミエだが、
奇襲ともいえる超短期決戦に野党共闘は
間に合うのか。
◇ ◇ ◇
■70選挙区近くが未調整、最終的に30
まで減るか
9月8日に立憲民主党、共産党、社民党、
れいわ新選組の野党4党が、野党共闘を
求めてきた民間団体「市民連合」の仲介で
政策協定に合意してから1カ月あまり。
野党候補が一本化できていない競合選挙区
は、まだ全国で70近くある。
「与野党どちらに転んでもおかしくない
接戦の選挙区が多く、野党は統一候補を
立てることが最低条件。前回2017年衆院選
の得票で見ると、野党が候補者を統一して
いたら逆転して勝っていた選挙区が64ある。
一本化できればいい勝負になります。お互い
譲らなければ共倒れになるだけですから、
野党間の調整を急ピッチで進めるしかあり
ません」(政治評論家・野上忠興氏)
前回衆院選でも、公示直前に共産党が
バタバタと候補者を取り下げた。
立憲側は今回も、「70選挙区すべてとは言わ
ないが、最終的に40選挙区くらい取り下げて
くれる見通し」(立憲幹部)と期待している
が、共産サイドにもそう簡単に降ろせない
事情がある。
「一方的に候補者を降ろせというのでは、
立憲の議席を増やすだけになり、こちらの
組織が納得しない。自公の選挙協力のように、
小選挙区の立憲候補者が『比例は共産』と
言ってくれないなら、各ブロックで候補を
立てて比例票を稼がなければ党の存続に関わ
る。(立憲には)野党全体で勝ちに行くと
いうビジョンを持って欲しい」
(共産党関係者)
東京8区で出馬表明した「れいわ」の
山本太郎代表が、野党間の調整不足で撤退
を余儀なくされた件など、公示直前のモメ事
は共闘機運を萎えさせるだけ。
小政党に配慮して利害調整するのが野党第1党
の責任だ。残された時間は少ない。
選挙直前のタイミングで、立民と国民民主党
を支援する連合の会長が交代したことも微妙な
影を落とす。
芳野友子会長が就任会見で
「共産との閣外協力はあり得ない」と発言した
のだ。
「共産との共闘は、連合前会長の理解を得な
がら、ガラス細工のように積み上げてきた。
安住国対委員長は『リアルパワー』と表現して
いましたが、首長選や補選など、共産との共闘
で勝ってきた実績もある。こちらも譲れるとこ
ろは譲り、一本化に向けてギリギリまで調整し
たい」(立憲幹部)
野党共闘に参加せず独自路線を行く国民は、
東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める
地域政党「都民ファーストの会」が国政進出
に向けて立ち上げた新党「ファーストの会」
との連携も視野に入れているが、投開票日が
早まったことで新党構想が成就するかも分か
らない。
いずれの野党も公示までの1週間が勝負だ。
【転載終了】
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新連合会長の問題発言もありますが、
立憲と国民の支持母体である連合が共闘
の橋渡しをしてもいい立場です。
それを壊すような発言は労組会長とし
ていただけないですね。
存在意義が問われそうですね。
「連合」の行き先が思いやられます。
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