野党共闘競り負け こんな自民党政権が続く・・・
巻頭特集
【転載開始】
■野党共闘競り負け
こんな自民党政権が続く痛恨と絶望<上>
公開日:2021/11/01
■首都圏は野党が一矢報いたが結局
「絶対安定多数」のやりきれなさ
31日に投開票が行われた衆院選は、
何とも煮え切らない結果に終わった。
自民党は議席を減らしたが、立憲民主党
も公示前勢力を下回った。
自民重鎮が選挙区で負けるなど小波乱は
あったものの、結局は自民単独で
「絶対安定多数」という結末をどう評価、
分析するべきなのか。
ハッキリしているのは、
有権者が安倍・菅・岸田政権の継続を
選んだことが、この国の未来に重くの
しかかってくるという暗い現実だ。
開票前は、「自民党単独過半数割れ」
も囁かれていたのに、終わってみれば
自民党は、単独で過半数(233議席)
どころか、17の常任委員会すべてで
委員長を出したうえで、過半数の委員を
確保できる「絶対安定多数」の
261議席に達した。
今後も、国会運営はラクラクだ。
野党の声は無視され、最後は強行採決で
何でも決めてしまう。
国会審議は形骸化。
おなじみの光景が繰り返されることに
なる。
「これでは選挙前と何も変わりません。
政権交代が起きなくても、自民が単独
過半数割れなら、これまでのような好き
勝手はできなかった。与野党勢力が伯仲
すれば議会に緊張感が生まれ、与党側も
むちゃはできなくなります。せっかく
悪辣自民の息の根を止めて、民主主義を
取り戻すチャンスだったのに、国民は
これだけ悪政に虐げられても変化を望ま
ないということでしょうか。安倍菅政権
から続く独裁体制が維持される結果にな
り、やりきれません」
(政治評論家・本澤二郎氏)
野党は、首都圏など都市部では善戦して
一矢報いたが、地方ではバタバタと競り
負けた。
接戦に持ち込んだ選挙区の多くであと
一歩及ばず、与党候補に敗れてしまった。
「投票率が低いと、組織票で自公が有利
なのは分かり切ったことです。投票権を行使
しない有権者も不甲斐ないし、大メディアの
責任も大きい。自民党内のイベントである
総裁選では連日、大騒ぎしていたテレビも、
国民にとって、もっと大事な衆院選の扱い
は小さかった。政治の私物化やコロナ対策
など、この4年間の自公政治への審判だと
明確に問うこともしませんでした。狡猾な
自民はさっそく追加公認で“カサ増し”し、
数の力を頼んだ独裁体制を強化しにかかって
います」(本澤二郎氏=前出)
投票率は55・33%前後とみられ、
前回2017年の53・68%をわずかに
上回ったが、戦後3番目の低水準だった。
有権者の関心の低さが、岸田自民の
高揚感なき勝利につながった。
■いくら居直っても議席減で問われる岸田
の求心力
「衆議院選挙は、いつの選挙も政権選択
選挙。与党で過半数が目的だということは、
従来からも申し上げてきた。信任をいただ
いたと受け止めたい」
勝利宣言でも岸田首相に笑顔はなかった。
それも当然で、自民にとっても狐につまま
れたような勝ち方だったからだ。
「当日まで『自民苦戦』と報じられていた
し、50議席減もあり得ると思っていた。
なぜこれほど勝てたか分からない」
(閣僚経験者)
不人気の菅前首相から表紙を代えて選挙に
臨んだものの、期待したご祝儀相場もなく、
風も吹かず、野党共闘で激戦区が一気に
増えた。
低投票率に助けられた勝利だった。
コロナ禍で多くの国民が苦しみ、政府の
対応に不満を抱いても投票率が上がら
なかったのは、政治不信が根強いことの表れ
でもある。
それに、勝ったとはいえ議席を減らしたこと
には変わりない。
果たして岸田自民は踏みとどまったと言える
のか。
そもそも岸田は「選挙の顔」として弱い。
演説にも有権者を引き付ける力がない。
党内には不安が残り、総裁選から続く抗争
の火種もくすぶったままだ。
選挙を経て多少なりとも顔ぶれが入れ替わ
り、党内の権力構造に変化が生じる。
甘利幹事長の選挙区落選で「3A」の一角が
崩れたが、安倍元首相、麻生副総裁の顔色を
うかがいながらの政権運営になれば、国民の
支持も得られないだろう。
参院選前に「岸田では戦えない」という声
が上がり、岸田降ろしが起きてもおかしくな
い。
「この衆院選は岸田首相の力で勝ったわけ
ではないので、選挙を経て求心力が高まった
とは言えません。しかし、自民単独で絶対
安定多数を確保したため、与野党の関係も、
自民党内の政局も膠着状態でしょう。岸田
首相は基本的に内閣と党執行部の布陣は替え
ないと言っているので、辞意を表明した幹事長
だけは交代しても、現状維持でズルズル続い
ていく可能性が高い」
(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
4年ぶりの衆院選でも自民党は変わらない。
政治も変わらない。あまりに不毛だ。
■どのツラ下げてTV出演? 甘利幹事長の
赤っ恥
総選挙の責任者がマサカの落選。
口利きワイロ疑惑を抱えながらデカい顔で
のさばってきた自民の甘利(神奈川13区)
は「現職幹事長の落選」という結党以来の
赤っ恥だ。さすがに岸田に辞意を伝えている。
ロートル軍団「3A」の一角を占め、
岸田政権誕生の立役者として厚かましく復権
した甘利は、選挙戦序盤こそ、
〈選挙期間中地元に入れるのは今日の2時間
だけ。よってタスキをかけるのもこの2時間
だけ。コスパの悪い選挙備品だね。でもその
分、同志の応援に全国を走り抜けます〉と
余裕のツイート。
ところが、ラスト3日間は選挙区にベタ張り。
ビールケースに乗って「私は未来を見通せる」
「私がいなくなれば大変なことになる」と
錯乱状態で叫び散らしていたのだから、情けない。
投開票日も見苦しさを全開。
テレビ各局をハシゴし、
「国会議員って大きなビジョンで日本の未来
を語るんですけど、私が個々に話す人には
好感をもって受け止めていただくんですけど、
それがみんなに伝わっていかない」などと
持論を展開。
大臣室で50万円の現ナマを受け取った
ことが発覚後、睡眠障害を理由に国会を
長期欠席したくせに、
「不整脈を抱えていましたから。ストレスで
不整脈が出るということで、医者からもです
ね、少し休んだ方がいいとアドバイスを受け
ておりました」と言いだす始末。
錯乱状態から抜け出せないのか。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。
「政治とカネの問題を象徴するひとりである
甘利幹事長の選挙区落選はインパクトが非常
に大きい。安倍・菅政権の負の遺産をリセット
できない岸田政権、独り善がりのオッサン政治
に有権者もいい加減うんざりしたのでしょう」
甘利はしぶとく比例復活したものの、
国会にどのツラ下げて出てくるつもりか。
【転載終了】
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投票行動の分析を見て愕然としました。
20代~50代の現役世代が自民党支持で、
引退世代の60代以上が野党支持でした。
これは、介護など社会保障の不備を知る
からなのではないでしょうか。
老後のことを考えると、預貯金の有無が
老後の安定生活の基礎になります。
年金+預貯金が施設入所の原資になり、
特養に入所するには、現在「要介護5」が
優先的になっています。
(入所費用約6~8万円/1人/月)
特養に入れなかったら、民間施設に入所
する事になりますが、約15~20万円/1人/月
という高額な費用がかかります
(高いところは夫婦で50万円/月)
現役引退すると、親の介護が始まります。
早い方は、50代後半から介護が始まります。
社会保障の充実は喫緊の課題です。
今までの政権与党が何処まで理解できてい
るか?
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