「オミクロン株」・・・感染縮小中の日本で上陸許せば“猛拡大”の恐れ
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■新変異型「オミクロン株」世界震撼!
感染縮小中の日本で上陸許せば“猛拡大”
の恐れ
公開日:2021/11/27
南アフリカの保健当局が25日に発表
した、新型コロナウイルスの新たな
変異株(新南ア株)に衝撃が走っている。
各国政府は警戒を強め、株式市場も
世界同時安の展開となった。
日本は現在、際立って新規感染者数が
少ないが、小康状態の今こそ猛拡大の
ピンチ。
史上最悪の変異株が上陸すれば、
一気に蔓延する恐れがある。
◇ ◇ ◇
世界保健機関(WHO)は26日、
「懸念すべき変異株」に分類すると発表
し、名称は「オミクロン株」とした。
南アでは今月上旬、新規感染者数は
数百人程度だったが、足元では2000人を
超え、今後も爆発的増加が予想されている。
新南ア株が主な要因だ。
新南ア株は最大都市ヨハネスブルクのある
ハウテン州を中心に77人の感染者から
確認された。
隣国ボツワナの他、香港でも南アからの
旅行者から検出されている。
英BBCによると、新南ア株は予想以上に
大きな進化を遂げ、これまでの変異株より
はるかに多くの変異が起きているという。
専門家は「これまで見た中で最悪の変異株」
とコメント。
免疫回避力と感染力がともに高い可能性が
指摘されている。
■「ファウンダーエフェクト」への懸念
今、日本は感染者数がかなり低い水準
だが、気になるのが、
「ファウンダーエフェクト(創始者効果)」
と呼ばれる現象だ。
感染者数が少ないエリアに新たな変異株
が進出すると、急増する傾向にある。
今春の第4波は、第3波の感染が収まって
いた関西にアルファ株(英国型)が入り
込み、一気に広がった。
当時の厚労省の専門家会議でも
「ファウンダーエフェクトが関与している
のではないか」との指摘があった。
現在、感染拡大が深刻な欧州や韓国では
なく、感染が収まっている日本こそ、
新たな変異株の大流行国になる可能性が
あるのだ。
何としても新南ア株の上陸を許してはなら
ない。
出入国在留管理庁の発表によると、
南ア国籍の入国者は9月が26人、10月は
38人。
11月8日からは南アからの入国者の施設
待機が「ゼロ日」となり、11月も相当数
の入国者が見込まれる。
■全検体ゲノム解析の重要性
松野官房長官は「現時点では空港検疫を
含めて日本国内では(新南ア株は)確認を
されていない」と語った。
さらに、水際対策の強化を発表。
南アを含め周辺6カ国からの入国者に指定
宿泊施設での10日間の待機を義務付け、
27日から実施する。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏
はこう指摘する。
「6カ国の入国者に待機を義務付けるだけ
では不十分です。空港検疫では精度の低い
抗原検査からPCR検査に改める必要があり
ます。さらに空港検疫と国内で見つかった
陽性者の全検体について、ゲノム解析を
行い、新南ア株を早期に発見できる体制を
整えるべきです。感染者数が少ない今なら
可能です。そうでなければ、これまでの
変異株と同様に、新南ア株の上陸を許し、
市中に蔓延させてしまいます」
岸田政権は新南ア株を防げるのか。
■米、EUは南アなどに渡航制限
バイデン米大統領は26日、南アフリカ
などで確認された新型コロナウイルスの
新たな変異株の感染拡大防止のため、
29日から南アをはじめ、ボツワナ、
ジンバブエ、ナミビア、レソト、
エスワティニ、モザンビーク、マラウイ
の計8カ国との間の渡航を制限すると
明らかにした。
EU加盟国も同日、新たな変異株流入を
阻止するため、南ア、ボツワナ、
エスワティニ、レソト、モザンビーク、
ナミビア、ジンバブエの7カ国からEUへの
渡航制限措置を速やかに導入することに
合意した。
【転載終了】
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文中にある
「ファウンダーエフェクト(創始者効果)」
と呼ばれる現象があるとすれば、今回は
国内が完全ゼロが続き緩んでいるところに
入ってきてしまったら、「ロックダウン」
をすることになりかねないような気がしま
すね。
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