中国人の眼に映る今の日本は「20世紀」のままだった・・・
現代ビジネス
【転載開始】
※中国人の眼に映る今の日本は「20世紀」のままだったから抜粋。
■北京人から見た東京の印象
5年ぶりに北京人のAさん(32歳)と再会した。
私は2009年から2012年まで講談社北京に勤務していたが、
彼女は私がその時に採用した中国人社員の一人だった。
当時、彼女は東京の名門大学の大学院を出たばかりで、
大変優秀な社員だった。
・・・・・
中国ではもう数年前から、キャッシュレス社会になっています。
スーパー、コンビニ、タクシー、レストランから屋台に至るまで、
すべてスマホ決済です。カバンの中には一応、
10元札(約160円)を一枚だけ入れていましたが、
それは万が一スマホをどこかに置き忘れたときのためです。
私は現金を使うなんて、20世紀の映画かドラマの世界のことと
思っていました。
だから北京から東京に引っ越したら、まるで21世紀の世界から
20世紀の世界に舞い戻ったような気分になったんです」
・・・・・
■過去の栄光にしがみつく日本人
私はそんなAさんとコーヒーを飲んでいて、
「20世紀と21世紀」という言葉が引っ掛かった。
たしかそんな話を少し前にもどこかで聞いたような気がした。
それは3ヵ月ほど前、青山のカフェでひとりでランチしていた時だった。
たまたま隣席に、スーツ姿の4人の中国人の若者が座った。
その4人は、近くの日本の大手総合商社に勤める中国人社員たちで、
中国語で会話していたが、周囲に日本人しかいないと思ってか、
言いたい放題だった。
「まったく、うちの会社の幹部たちは、21世紀の世の中で、
いまだに20世紀のような発想でいるんだから、やってられないよ。
日本が多額のODA(政府開発援助)を与えて中国に経済支援を
行っていたなどというのは、20世紀の話だろう。
いまや中国(台湾)の鴻海(ホンハイ)がシャープを買収する時代だよ。
中国には十分な資金も技術もあるんだから、これからの日本の商社
というのは、中国企業による日本買収をサポートするところにこそ
勝機がある。なのに20世紀にオイシイ思いをしてきたうちの会社の
日本人幹部たちは、いつまでたっても『過去の栄光』にしがみつこうと
する……」
4人の中国人商社マンたちは、そうやって約1時間にわたって、
日本人上司の批判をブっていたのだった。
そこでもキーワードは、「20世紀と21世紀の違い」だった。
■時はまさに「第3次華僑ブーム」
最近では、多くの日本企業で、中国人社員を採用するようになってきた。
それにつれて、在日中国人の数も急増している。
法務省のデータによれば、2016年末時点の在日中国人数は69万5522人で、
全外国人居住者の29%を占めトップである。
前年比3万人増で、2位の韓国人とは、すでに10%もの差をつけている。
その意味で、現在は、「第3次華僑ブーム」とも言える。
古くは1894年の日清戦争から1911年の辛亥革命の時期に、
祖国の混乱を逃れた多くの中国人が、横浜、神戸、長崎などにやって来た。
この時期、多くの留学生も来日し、そのまま日本に住みつく人たちもいた。
・・・・・
同じく昨年末に内閣府が発表した外国に関する世論調査によれば、
「中国人に親しみを感じない」と答えた日本人は80.5%。
だがその一方で「日中関係の発展は重要である」と
答えた日本人も、72.9%に上った。
・・・・・
【転載終了】
**********************************
日本人の思想は20世紀のままかもしれませんが、
技術はまだまだ世界有数のものだと思います。
海外では、東芝のメモリ技術者を億単位での
ヘッドハンティングもありだそうです。
かなり前から言われていたことですが、
「日系企業の経営幹部は、いずれ外国人だけになってしまう」。
ということでした。
国民は知らない方が多いと思いますが、
日本で知られた企業の大株主には海外の投資家がかなりいます。
中国ファンド(赤いハゲタカ)も暗躍・・・
0コメント