<労働者の味方ヅラ 「連合」の噴飯>

日刊ゲンダイ


【転載開始】


■<労働者の味方ヅラ 「連合」の噴飯>

 昔からそうだが、いよいよ、正体が

 あからさまに

 2022 年 1 月 10 日


 2022年夏は、岸田政権の今後を占う

「試金石」となる参議院選挙が行われる。

前回(2019年)の参院選は、立憲、共産、

国民民主、社民の4党が全国32の1人区で

候補を一本化し、10選挙区で自民党候補

を破った。


 今回も野党側は、1人区で候補者を

一本化する意欲を見せており、立憲の

泉代表も「可能な限り一本化を目指して

いきたい」と前向きな姿勢を示している

が、現時点で野党間の調整はほとんど

手付かずのまま。

このままだと、昨秋の衆院選に続く

野党敗北という最悪のパターンが現実味

を帯びてくるだろう。


 参院選まで半年余り。

野党は一刻も早く共闘に向けた動きを

加速させなければならない時なのに、

それが遅々として進まない要因は明白。

立憲の支援組織である連合

(日本労働組合総連合会)の芳野友子

会長が会長就任来、一貫して立憲と

共産党との選挙協力を批判し続け、

野党共闘に向けた選挙区、候補者の

調整については立憲と国民民主両党で

進めるように求めているからだ。


■連合は労働者の信頼を失い自滅の道を

 進む


 「連合と共産党の考えが違う。立民と

共産党の共闘はありえないと言い続ける」


 会長就任早々に出演したBS番組でこう

言い放った芳野会長。

先の衆院選はもちろん、野党結集の必要性

を認識した過去の参院選の野党共闘すら

否定するかのような異例の発言は注目を

集め、その後も複数のメディアに露出する

たび、共産党アレルギーの発言を繰り返し

てきた。


 昨年12月には連合トップとしては

「7~8年ぶり」に自民党本部を訪問し、

茂木幹事長や麻生副総裁と面会して

会長就任のあいさつ。

その際、茂木から「連合初の女性会長とし

て頑張ってほしい」などと声を掛けられて

ニンマリしていたという。

今月5日には、岸田首相が自民党の首相と

して9年ぶりに連合の新年交歓会に出席した。


 そんな「与党すり寄り」の姿勢が“評価”

されたのか、芳野会長は岸田政権が肝いり

で発足させた「新しい資本主義実現会議」

のメンバーにも選ばれたわけだが、

これじゃあ、ネット上で「会長は野党潰し

の工作員なのか」なんて批判の声が出るの

も無理はないだろう。


■労働者の賃金は減らされ非正規雇用は

 拡大


 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が

こう言う。

「連合、全労連(共産党系労組)に歴史の

違いはあれど、いずれも目的は『労働者の

利益』であり、その視点に立てば、これま

で労働環境を悪化させてきた政権与党なの

か、それとも賃金引き上げ、環境改善を常

に訴えてきた野党のどちらを支持するべき

なのかは明白です。労働者の利益を高める

ためには今、何をするべきなのか。それが

最重要であり、好き嫌いを言っている場合

ではないのです。このままだと、連合は

労働者の信頼を失い、組織そのものが自滅

しかねません」


■かつての労働貴族の復活が幹部の目的に


 厚労省の調査によると、労組を持つ企業

の規模は「1000人以上」が65%余り。

全労働組合員数のうち、自動車や電機など

の大企業を多く抱える連合が約7割を占める。

もはや連合は長時間労働や低賃金に苦しむ

中小企業の代弁者とは程遠い存在。

「労働貴族」が叫ばれた昔もそうだが、

自民ベッタリ大企業の産別労組の堕落した

幹部に、今や全労働者の4割にも達する

非正規の苦しみが分かるわけがないのだ。


 中小企業出身の芳野会長に対しては、

そんな大企業中心の悪しき体質を変える

手腕を期待されるところもあったはずだ。

それなのに会長に就いた途端、より政府、

与党に近しい正体を鮮明にしているの

だから何をかいわんや。

非正規労働者の組織化に取り組みたい、

という考えも疑わしいと言わざるを得な

い。


 歴史を振り返ると、今の連合の動きは、

1970年代に野党共同路線を放棄して

共産党との断絶を求め、自民党との

連合路線に舵を切った民社党を支援して

いた同盟系労組の姿を彷彿とさせる。


 埼玉大学名誉教授の相澤幸悦氏

(経済学、金融論)がこう言う。

「近年の連合はかつての労使協調路線を

主張した同盟系右派の考え方に近い。

要するに幹部は経営者側とうまくやって

企業内でも出世したい、そんな思惑が

透けて見えます。いわゆる労働貴族の

復活です。しかし、かつてと違って国際

競争力を失い、経済的な発展も見込めな

い中で労組の力が低下すれば、シワ寄せ

を食らうのは一般労働者です。賃金は

さらに減らされ、非正規は今以上に増え

る。そうなってからでは遅いということ

を国民も早く気付くべきでしょう」

 立憲がやるべきは「労働者の味方ヅラ」

をした連合の理解を得ることに労力を費や

すのではなく、直ちに縁を切り、その怪し

げな正体を暴くことではないのか。


【転載終了】

**********************


 「雌鶏歌えば家滅ぶ」になりそうです

ね。


 30年ほど前に労使協調路線の「連合」

になった時点で存在意味も消失し、運命

は決まっていたんでしょう。


 ナショナルセンターは「全労連」一つ

になりそうです。

既に「連合」は労組としての体裁がない

状態のような気がします。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000