倒産件数57年ぶり低水準も“予備軍”12万社・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■倒産件数57年ぶり低水準も“予備軍”
12万社・・・コロナ対策融資終了の反動
でラッシュ本格化
公開日:2022/01/16
何の因果か、前回の東京五輪があった
1964年以来の少なさだった。
東京商工リサーチ(TSR)によれば、
昨年の倒産件数(負債額1000万円以上)
は6030件と実に57年ぶりの低水準。
倒産を抑えられたのは政府のコロナ対策
融資があればこそだ。
政府は2020年3月から利子を負担する
実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」
を始めた。
5年間の元金返済猶予も可能で同年5月
開始の民間金融機関分も含め、申込件数
は約250万。
融資総額は約60兆円に上る。
すでに民間受け付けは昨年3月に終了。
政府系金融機関の申し込みは3月に締め
切られる。
申込件数の約7割が貸し付けから1年間
の猶予を選んでおり、これから返済が
本格化。
オミクロン株拡大で経済大打撃が予想
される中、多くの企業に返済負担が
のしかかるのだ。
TSR常務の友田信男氏はこう警鐘を
鳴らす。
「申込件数と融資を受けた企業の数は、
ほぼ同数でしょう。日本政策金融公庫
ではコロナ対応融資の56%で元金返済
が始まり、7.7%の企業が返済猶予期間
の見直しや追加融資を受けています。
この数字を全体にならせば返済を始め
た約150万社のうち、約12万社が支障
をきたしているとみていい。この数が
『倒産予備軍』と言えそうで、状況は
深刻です。融資支援の効果が薄れた反動
で、力ずくで抑えていた倒産件数が、
今後は激増しかねません」
予兆も表れている。
TSRの調査だと、コロナが原因の経営
破綻は9月以降4カ月連続で最多を更新中
だ。
「借入額が月商の5~8倍に増えた中小
企業も目立ちます。5倍で過剰債務とみら
れる中、8倍では本業の収益だけでの返済
は苦しい。仮にコロナ禍が収束し、景気
回復の過程で売り上げが伸びても簡単に
追加融資は受けられない。景気好転によ
る資金需要の増加に運転資金が追いつか
ず、『黒字倒産』に陥る企業も増えてし
まう。この局面で効果を発揮するのは
売掛債権を担保にした融資です。政府は
ゼロゼロ融資を紋切り型で終了せず、
売掛担保貸し出しの金利優遇など、あら
ゆる手段を講じるべきです」
(友田信男氏)
さもなくば、オミクロン倒産ラッシュへ
とまっしぐらだ。
【転載終了】
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リストラが進んでいきそうな環境に
なって来ており、心配ですね。
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