千島列島を軍事要塞化?ロシアが新たに海軍基地を建設・・・
Newsweak日本版
【転載開始】
■千島列島を軍事要塞化?ロシアが新たに海軍基地を建設
2017年10月27日
<千島列島でロシア海軍の基地建設計画が
進んでいる。アジア太平洋地域の情勢緊迫化
に対応して、ロシアのプレゼンスを高めるためだ>
日本が返還を求めている北方領土を含む千島列島
(ロシア語でクリル諸島)で、ロシア海軍が新たに
基地建設の計画を進めていることが明らかになった。
ロシア上院国防委員会のフランツ・クリンツェビッチ
副委員長は今週26日、ロシアのインタファクス通信に
「(建設は)決定事項だ。実現化のステージにある」と
語った。
さらに今後は基地の構造に関する「組織上の問題」が
残っていることも語った。
千島列島はロシア東部のカムチャツカ半島から
日本の北海道東部沿岸まで連なる島々。
その南端の四島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)は
ロシアが実効支配しているが、日本が返還を求めている
北方領土だ。
クリンツェビッチは、北方領土に関して日本とロシアの
交渉が行き詰まっていることを考慮し、千島列島の
どの島で基地が建設されるかという重要な点は明言
しなかった。
北方領土は第2次大戦の末期、日本がポツダム宣言を
受諾した後に旧ソ連の赤軍によって占拠された。
住民は即座に退去させられ、日本の返還要求にも
かかわらず現在までロシアの実効支配が続いている。
このため日本とロシアはいまだに平和条約を締結
していないが、プーチン大統領と安倍晋三首相は
ともに条約締結に向けて交渉を進める意欲を示して
いる。
■国後、択捉にも軍事施設
両国間では表向き友好的に交渉が続いている
ようだが、その実ロシアは千島列島での軍事力を
誇示している。
今年8月にも千島列島で2500人規模の兵力が参加
する軍事演習が実施されたが、将来はこれと同規模
の部隊が駐留するものと見られている。
ロシア国防省は昨年、同省運営のテレビ放送「ズベズダ」
を通じ、千島列島中部のマトゥア島で港湾施設を改修する
ほか、使われなくなった滑走路の再整備など軍事インフラを
強化する可能性を探っていることを明らかにした。
またショイグ国防相は2015年、ロシア軍が
「択捉島と国後島で軍事施設の建設を活発に行っている」
と語った。
しかしロシア海軍の太平洋地域の拠点は依然として
ロシア本土のウラジオストクに残されている。
近年、北朝鮮の核開発危機や中国の南シナ海進出を
めぐる周辺国との緊張が高まる中で、ロシアも太平洋
沿岸国としてアジア情勢に関与する姿勢を打ち出しつつ
ある。
今月ロシアはインドとの陸海空の3軍合同演習
「インドラ2017」を初めて実施したほか、
ロシア海軍の対潜駆逐艦2隻を4カ月間の太平洋の
航海演習に派遣して、アジア地域での軍事力を誇示
している。
【転載終了】
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北方領土で新たな基地建設により、
軍事力を強化しているようですね。
益々、北方領土の返還は難しくなりそうですね。
安倍首相は、数度の訪ロで親密度をアピールしていますが、
いったい、何しに行っているのだろうか?
5年間の外交成果って、お金を引っ張られただけのような?
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