「加計学園」獣医学部 大学設置審 最終段階でも緊迫の応酬・・・
NHK NEWS WEB
【転載開始】
■「加計学園」獣医学部 大学設置審 最終段階でも緊迫の応酬
学校法人「加計学園」の獣医学部について、
文部科学省の大学設置審議会は来年4月の
開学を認めるとする結論をまとめ、
林文部科学大臣に答申しました。
加計学園の獣医学部の開学を認めるべきか
どうか、実質的に審査したのは文部科学省の
大学設置審議会の専門委員会です。
獣医学などの専門家14人で構成され、専門的な
見地から学園から申請された教員の数や定員、
教育内容に法令違反がないか審査に当たりました。
通常の学部の場合、設置審では最終的に8割以上
の開学が認められるなどそのハードルは低いと
されています。
しかし国家戦略特区で認められた獣医学部の
審査は今回が初めてでした。
設置審は非公開で行われますが、最終的な答申を
まとめるまでに委員の間、さらに文部科学省との
間で緊迫したやり取りがあったことがNHKの取材で
わかりました。
■厳しい指摘続いた申請内容
まず問題となったのは学園が提出した申請内容
でした。
ことし5月に行われた専門委員会の審査では、
抜本的な見直しが必要な場合にのみつけられる
「警告」が出されました。
その理由として、国家戦略特区の構想にある
新たな獣医学部の必要性について
「具体的な需要が不明だ」と指摘しているほか、
国内最大の160人の学生規模について
「実習を円滑に実施できるか不明」と記されるなど、
厳しい意見が相次ぎました。
委員の一人は「学園が当初提出した計画は、
教員の年齢層が偏っていたりとか、研究施設が
狭く、既存の大学に比べても非常に劣ったり
しているものだった」と振り返りました。
これに対し、学園側は、定員を20人少ない
140人に減らしたり専任教員を増やしたりして
修正案を出しました。
しかし設置審は8月、学生の実習計画などが
不十分だなどとして認可の判断を保留しました。
■特区の条件めぐり疑問も
また審査では、政府が国家戦略特区の中で
獣医学部新設を決めるにあたって閣議決定
したいわゆる「4条件」をどう扱うべきかに
ついても焦点となりました。
4条件とは、既存の大学や学部にない、とか、
ライフサイエンスなど新たに対応すべき分野で
具体的な需要があることなど、政府が獣医学部
新設の根拠としたものです。
政府は学園の獣医学部はこの4条件に合致して
いると説明したのに対し、野党などは議論は
ほとんどされていないと反論していました。
今回の設置審でも委員の間から
「学園の申請内容はいわゆる4条件を満たして
いない」という意見が出されたということです。
これに対して文部科学省の担当者は
「4条件は特区での検討事項であり、この審議会
では審査しない」と繰り返し説明したということです。
委員の一人は「特区の中では加計学園の獣医
学部は4条件を満たしているというが、学園から
提出された計画をみるかぎりそうは思わなかった」
と話しています。
■最終段階でも異論
設置審の専門委員会が認可を認める結論を
出したのは今月2日です。
この日の議論では「依然として実習体制が十分で
ない」などとして、認可に向けた結論を出すことに
異論を口にする委員もいました。
こうした中、取りまとめ役を務めた委員から
「設置審としてこれ以上認可を先延ばしにすれば、
学園側と訴訟を含めたトラブルになる可能性がある」
という発言もあったということです。
これについては「訴訟という言葉を聞かされ、何も
言えなくなった」と話す委員もいました。
最終的に設置審は、実習計画全体としては改善され、
最低限の設置基準は満たしているという結論に至りま
した。
【転載終了】
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結局不透明な部分が残ったままの認可となりそうですね。
これについて、東京新聞の望月記者が菅官房長官に
質問しましたが、相変わらず都合の悪い質問には明確な
回答はしませんでした。
菅官房長官には、望月記者は天敵のような人ですから。
東京新聞に圧力を掛けたが、あまり効果がなかったの
でしょうかね?
圧力は他紙政治部からもでしたね。
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