誰も止められないプーチンの野望(上)

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■誰も止められないプーチンの野望(上)

 冷静沈着だったはずが「トランプ化」

 進行?

 公開日:2022/03/08


 ロシアの権力者として20年以上君臨す

るプーチン大統領。

昨年来、軍事演習と称してロシア軍10万人

以上を動員し、2月24日にウクライナ侵攻

に踏み切った。

国益を追求するため、非軍事力を組み合わ

せた「ハイブリッド戦争」に頼ることは

あったが、われわれが目の当たりにするの

は民間人も犠牲となる旧来の「戦争」。

21世紀の大混乱を誰が予想し得ただろうか。


 筆者は海外駐在中、ウクライナを15回

ほど訪れた。

定宿のマネジャーは顔なじみで、

首都キエフは地図を見なくても歩ける。

滞在中、歌劇場の公演予定も頭に入れて

いたくらいだ。


 そのキエフの友人たちが声を震わせてい

る。

「爆発音やサイレンが聞こえ、怖くて眠れ

ない」「近くで銃撃戦があり、防空壕に

逃れている」。

プーチン氏についてどうこう言う前に、

彼らのことを思うとまず暗澹たる気持ちに

なる。


 現地に出張したのは、実はこの戦争が

2014年から続いていたからだ。

キエフで欧州連合(EU)加盟を求める

デモの末、ロシア寄りの政権が倒れると、

プーチン政権はクリミア半島をお手盛り

の住民投票を経て併合。

さらに東部の親ロシア派を隠れみのに

軍事介入した。

ウクライナ人に「戦争を何年やっている

のか」と聞けば「8年間」という答えが

返ってくるだろう。

この間、国連の推計で双方に

計1万4000人の死者が出た。


 ウクライナは、ロシアと内戦状態に

あったチェチェン人とは異なり、

同じスラブ民族の「兄弟国」。

プーチン氏はなぜこんな「仕打ち」を続け

るのか。

それは、敵陣営の北大西洋条約機構

(NATO)に加盟してほしくないからだ。

実際、ロシアの要求をめぐり、年明けから

欧米と交渉が続いていた。


■大儀なき戦争は「泥沼化」の恐れ


 プーチン氏が外交に頼り、合理的な判断

を下す望みは残されていた。

ところが、北京冬季五輪の閉幕を待つかの

ように、また制裁の警告をあざ笑うかの

ように、侵攻を決めた。

ロシアが事実上支配する東部で

「ジェノサイド(集団虐殺)が行われた」

と言い張り、報復を「大義」としているが、

国際社会はこの口実を「偽ニュース」と

みている。

ロシアにメリットがあるかどうかも分から

ない戦争は、予測不可能な領域に入り

「泥沼化」の恐れさえある。


 「予測不可能」と聞いて思い浮かぶのは

トランプ前米大統領だ。

冷静沈着が代名詞だったはずのプーチン氏

は、国民や周囲の声にあまり耳を傾けなく

なったという意味で「トランプ化」が進ん

でいるのかもしれない。=つづく


【転載終了】

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 プーチンは、非常に用心深いのですが、

裏を返せば臆病者なんですね。


 だから、4回も暗殺を逃れられたでしょ

う。


 今後、恨みや憎悪で更に暗殺の危険は

増していくでしょうから、プーチンの

金正恩化が進むのでは。


 金正恩は、3日同じ場所にとどまらない

そうですから。


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