進まないロシアとウクライナの停戦交渉に“大本命”中国ようやく・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■進まないロシアとウクライナの停戦
交渉に“大本命”中国ようやく・・・
どうなる「仲裁合戦」の行方
公開日:2022/03/10
いまだ停戦合意への道筋が見えない
ウクライナ情勢を巡り、第三国による
「仲介外交」が活発化している。
ロシア、ウクライナ両国と関係の深い
中国が大本命とみられる中、
イスラエルやトルコも名乗りを上げた。
「仲裁合戦」を制するのは一体、
どの国なのか。
当初、仲裁に慎重姿勢を貫いていた
中国の習近平国家主席は8日、
独仏の両首脳とのオンライン会談で
「仏独や欧州側と意思疎通や協調を保ち、
当事国の必要に基づき、国際社会と共に
積極的役割を果たしたい」と発言。
「国際社会と共に必要な仲裁をしたい」
(王毅外相)とした従来の立場から
若干踏み込んだものの、具体的な方法や
時期は依然、不透明だ。
そんな中国とは対照的に、活発に動い
ているのがイスラエルだ。
ベネット首相は5日、西側諸国の首脳と
して初めて、ロシアの軍事侵攻後に
プーチン大統領と直接会談。
ウクライナのゼレンスキー大統領とも
電話会談を重ね、ドイツのショルツ首相
とも意見を交わしている。
しかし、ベネットは首相就任から1年
も経っていない。
「国際経験が浅い」とみられており、
仲裁への期待度は決して高くない。
一方、トルコは6日に行われた
エルドアン大統領とプーチン大統領の
電話会談に続き、チャブシオール外相が
あすにもトルコ南部アンタルヤで、
ロシアのラブロフ、ウクライナの
クレバ両外相と3者会談を実施する予定
だ。
実現すれば、ロシアの軍事侵攻以来、
初めてロシアとウクライナの外相が
直接対話することになる。
動きの鈍い中国や期待度の低い
イスラエルではなく、トルコが仲裁の
主導権を握るのか。
元外交官で平和外交研究所代表の
美根慶樹氏がこう言う。
「エルドアン大統領はシリア問題を
巡ってプーチン大統領と交渉を重ね
た“実績”があるとはいえ、和平合意
を取り付けるのは困難でしょう。も
ちろん対話を呼びかける意義はあり
ますが、ロシアはウクライナに『非
武装・中立』という過酷な条件を
突き付けており、ウクライナは無条
件降伏なんてのめない。ロシアへの
経済制裁の効果が表れ、要求を引き
下げる余地が出てこない限り、落と
しどころは見つからないのではない
か」
ウクライナでの戦争は泥沼の様相
を呈している。
大本命の中国が動くのを待つしかな
いのか。
【転載終了】
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ウクライナは、”東ヨーロッパの日本”
になるのか?
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