(8)低投票率には強い組織化されたポピュリスト・・・
最大ゆ党 維新“躍進”のカラクリ
【転載開始】
■(8)低投票率には強い組織化された
ポピュリスト 大阪市内の得票は67万票
で固定化
公開日:2022/03/10
維新の支持層は、大阪の街において深刻化
する貧困と格差の拡大を背景に、「年寄り」
「病人」「貧乏人」への敵意や憎悪をあおら
れ、「勝ち組」意識を抱いた中堅サラリー
マン層や自営上層の人々である。
そして維新が大阪における選挙で圧倒的な
強さを見せるのは、こうしたコアな支持層
を組織化し、固定化することに成功し、
モンスター的集票マシンともいうべき存在
へと変貌したからなのである。
分断の固定化を示す数字をいくつか挙げ
てみよう。
まずは2015年と20年の「大阪都構想」を
めぐる2度の住民投票と、15年の府市ダブル
選、19年の府市クロス選という4つの選挙に
おける維新の大阪市内での得票状況である。
【15年住民投票】投票率約67%、
投票総数約140万票、維新(賛成)
得票約69万票
【15年ダブル選】投票率約51%、
投票総数約100万票、維新得票
約60万票
【19年クロス選】投票率約53%、
投票総数約114万票、維新得票
約66万票
【20年住民投票】投票率約62%、
投票総数約137万票、維新(賛成)
得票約68万票
これらの数字から読み取れることは、
投票率は67%、51%、53%、62%と大きく
変動しているにもかかわらず、維新の得票が
67万票前後と固定化していることだ。
つまり維新は低投票率では強いが、高投票率
になると弱いのである。
現に2度の住民投票で維新は敗北を喫し、
「大阪都構想」は2度とも否決されたのだ。
低投票率では強いが、高投票率では弱いと
いうのは、固い組織票を誇る組織政党の特徴
だ。
大阪における維新は、もはや「風」頼みの
ポピュリストなどでは決してない。
自らがあおった分断を固定化・組織化する
ことに成功した組織勢力なのである。
そしてこのことは維新自身もしっかりと
自覚している。
「週刊新潮」(20年10月9日号)によれば、
15年の住民投票の敗因を投票率が上がり過ぎ
たことに求めた維新は、20年の住民投票では
投票率を上げないように、目立つ街宣などは
必要最低限に抑え、戸別訪問などで地道に
支持を訴えるという“戦略”を採ったという。
維新ではこの“戦略”を「もぐる」と呼んでい
るらしい。
創業者・橋下徹氏の時代、維新は確かに
「風」頼みのポピュリストだったかも知れ
ない。
しかし少なくとも本拠地・大阪においては、
いまや「組織化されたポピュリスト」とも
いうべき存在なのである。(つづく)
【転載終了】
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日本の政治は、世界では稀に見る異常
な国です。
国のリーダーが、自民党18%の中で
決まり、しかも総理はその議員・党員の
過半数を取れば首相になってしまいます。
その仕組みが、安倍みたいな人物が二回
も首相ができることになります。
全く変化のない政治が、日本という国
の衰退を招いているのでは?
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