トランプ大統領接遇で問われる「国家の品格」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
永田町の裏を読む
【転載開始】
■安倍政権のトランプ大統領接遇で問われる「国家の品格」
2017年11月23日
藤原正彦の著書に「国家の品格」というのが
あったが、これは大切なことで、とりわけ外国の
賓客をどのように接遇するかという場合には、
そこが勝負どころになる。
先頃の一連の東アジア外交舞台で私が感心
したのは、トランプ米大統領を迎えた習近平主席の
もてなしぶりである。
数ある世界遺産の中でもトップ級の故宮を(たぶん
史上初めて)貸し切りにして、その中国歴代皇帝の
居城の内部に特別に席を設けて、最高レベルの
京劇と中国料理を堪能させ、文化財の修復作業を
行っている工房に案内し、さらにその西側に接する
中国中枢幹部の居宅と執務室のあるシークレット
ゾーン「中南海」にも導き入れた。
中国何千年の歴史と文化の奥行きの深さを
たっぷりと体感させて、それはちょっと行きすぎると
「歴史のない国」米国への嫌みになりかねないのだ
けれども、そうはならないよう寸止めして、あの
無教養・無愛想なトランプ夫人さえもが笑顔
いっぱいになるように仕向けたのは見事だった。
それに比べて、安倍晋三首相の接受ぶりは
どうだったか。
まず、どうして米軍横田空軍基地への飛来を
認めたのか。
歴代の米大統領で、羽田ではなく、日本の
対米従属の象徴たるこの基地に降り立った者は
いない。
そこで出迎えた主力は在日米軍で、それを前に
トランプは何やら勇ましい演説をしたらしいが、
それで沸いたのは米軍兵士で、脇に並ばされた
自衛隊員は所在なげだったという。
その後に安倍が用意した接待は、松山英樹を
はべらせたゴルフ、昼食はトランプの常食である
ハンバーガー、夕食はピコ太郎を呼び寄せて
ステーキハウス、といったもので、「日本文化」の
カケラもない。
そもそも上品とはいえないトランプ個人の嗜好を
これでもかと満たしてやることで歓心を買おうと
するだけの、奴隷根性丸出しの恥ずかしい姿で
ある。
それにさらにおまけがつき、ゴルフのプレー中に
バンカーにボールを入れて、ボールは出たけれども、
自分がフェアウエーに戻ろうとして足を踏み外して
スッテンコロリン。
バンカーに転げ落ちる動画が流出して、英BBC
ニュースのサイトまでが再生可能な形で掲載した
ので、全世界に拡散してしまった
(http://www.bbc.com/japanese/
video-41964640)。
それを見ると、トランプは20メートルほど先を
さっさと歩いていて、安倍が転んだ姿を見てもいない。
何やら日米関係の今後を暗示するかのような映像
である。
【転載終了】
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今回のアジア訪問は、中国との会談が重要であり、
日本は武器売却以外あまり重要な案件はないのかも?
中国生まれの社会学者、遠藤誉氏によると、
中国には3枚のカードがあり、これを使って北朝鮮
への核放棄を求めることは米国と同意済みとのこと。
1枚は中朝同盟の破棄、
2枚は原油輸出の完全中止、
3枚は中朝国境の完全封鎖。
此の辺を米・中首脳会談で話し合っているのでは?
安倍首相は、米・中両国の関係を改めて認識し、
慌てて「一帯一路」参加を表明し、関係改善に動いた
感じですね。
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