年金生活者に“5000円バラマキ”は 逆効果!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■年金生活者に“5000円バラマキ”は
逆効果!
セコイ裏側ミエミエの参院選対策
公開日:2022/03/18
突如、浮上した年金生活者向けの
「臨時特別給付金」。
自公の幹事長と政調会長の4人が15日、
揃って官邸で岸田首相に面会し、
新型コロナ対策として要望。
岸田は「しっかり受け止め検討したい」
と応じ、実現の方向だ。
1人当たり5000円、1回限り。
既に10万円の給付が決まっている
住民税非課税世帯を除く年金生活者
約2600万人が対象で、単純計算で
事業費は1300億円、事務経費を含める
と2000億円近くになる可能性がある。
2021年度予算の予備費から充てる方向
で国会審議が不要となりスピード支給
が可能だ。
■ネット上では批判一色
夏の参院選対策の高齢者向けバラマキ
なのはミエミエで、ネット上ではほぼ
批判一色。
「なぜ5000円? それで生活が楽になる
の?」「経費の方がかかるんじゃないか」
「選挙対策なんだろうけども、マイナス
効果にならない?」
「高齢者に媚を売って、税金で票を獲得
しようとするのはやめて」など散々だ。
そのうえ、支給のタイミングと金額には
セコイ計算が働いている。
年金支給額は毎年4月に改定され、
22年度は21年度と比べ0.4%の引き下げが
決まっている。
その4月分が支給されるのが、参院選公示
直前にあたる6月なのだ。
「年金支給は、偶数月の15日に2カ月分
を後払いとなっているので、4.5月分が振り
込まれるのは6月15日。その直前に届く
通知書や、入金された通帳を見て、『あれ、
なんでいつもより金額が少ないの?』と
減額の事実に初めて気づく人も少なくない
でしょう」(70代の年金生活者)
参院選は6月22日公示、7月10日投開票の
見通し。
高齢者の不満を爆発させないためには、
何としても6月15日までに「特別給付金」
で減額分を“補填”しなければならない、
と自公は考えているわけだ。
0.4%の減額は、厚生年金を受け取る夫婦
2人のモデル世帯で月額903円。
つまり年間約1万円で、1人当たり5000円と
なる。
どうせ財務省がソロバンをはじいたのだろう
が、やることがセコイ。
「非常に分かりやすい選挙のための税金を
使った買収行為で、公金横領みたいなもので
す。私も年金生活者ですが、5000円とは安く
見られたもの。自公にとっては、選挙直前の
バラマキが勝利の方程式。成功体験があるか
らですが、有権者はナメられています。予備
費を余らせているのは、きちんとしたコロナ
対策ができていなかった証左。こんなものに
だまされてはいけません」
(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
コロナ対策というなら、非正規の若年層や
後遺症で仕事を休まざるを得ないなど、
他にも支援が必要な人たちがいる。
批判一色で、選挙に逆効果だろう。
【転載終了】
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年金者のみの5000円より、トリガー
条項解凍です。
地方では車は必需品であり、ガソリン
価格の高騰は手痛い出費です。
毎日の通勤、買い出し、常に車で行く
のですから。
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