「プーチン大統領にNOと言えるのはロシア国民」!?
ファクトチェック・ニッポン!
【転載開始】
■「プーチン大統領にNOと言えるのは
ロシア国民」
在阪ロシア総領事の言葉をどう読むか
公開日:2022/03/23
毎日放送の番組で在阪ロシア総領事の
テルスキフ・アレキサンダー氏の
インタビューが放送された(3月16日)。
大八木友之記者の取材に対して、流ちょう
な日本語で
「NATOは30年間で軍事配備をロシアの
国境前まで接近させた。ウクライナも
加盟国にして、対ロシア攻撃兵器を置く
脅威がはっきり出てきた」とウクライナ
侵攻の理由を語った。
終始「特別軍事作戦」と語る総領事に
記者が「侵略や戦争ではないのか?」と
問うと、「侵略、戦争ではない」とした。
また、
「ロシア軍が一般市民に脅威を及ぼすこと
もなく民間施設を攻撃することもありませ
ん」とも繰り返し強調した。
記者が、
「アパートにミサイルが撃ち込まれる映像。
我々が見ているのは何なのか?」と問うと、
「フェイクニュースということもある」と
切り捨てた。
当然、インタビューが流れた後のスタジオ
内は批判的なムードになる。
「あれは本音なのか?」
「言わされているのか?」となる。
当然の反応だが、外交官である総領事が本国
の方針と異なることを言うことはできない。
スタジオにいた私は冷静に受け止める必要性
を感じた。
加えて、実は重要な内容も含んでいると感じ
た。
NATOの拡大への懸念。これが軍事侵攻を
正当化しようとするロシア側の理屈にある。
プーチン大統領も2月4日の演説の冒頭で
「その間、NATOは私たちのあらゆる抗議や
懸念にもかかわらず、絶えず拡大している。
(中略)それはロシアの国境のすぐ近くまで
迫っている」と語っている。
「その間」とはNATO諸国と安全保障につい
て合意形成しようとしてきた30年間のこと
だとしている。
小欄ではバイデン米大統領の演説を題材に、
アメリカ側の狙いを推測してきた。
それは、公的な発言を見極めることで情勢を
分析するという元CIA職員の経験にならった
ものだ。
ロシアのウクライナ侵攻を是とすることは
ないが、ロシアがNATOの拡大に懸念を示し
ている点は無視してはならないだろう。
「誰かプーチン大統領を止められないの
か?」との問いに、総領事は
「プーチン大統領にNOと言えるのはロシア
国民」と答えた。
もちろん、多くの人がプーチン大統領を支持
しているとはしたが、
「反戦デモが起きているが?」との問いに、
「ロシアは民主主義ですから、もちろん特別
軍事作戦を支持している人も多いし、反対し
ている人もいます」とも述べている。
こうした総領事の言葉をどうみるか。
「プロパガンダだ」と言って無視したい
気持ちはわかるが、ここは冷静に情勢分析に
努めたい。
例えば、ロシア国民がプーチン氏を止める
可能性は全くないのだろうか?
実は、バイデン米大統領もそこに狙いを
つけているように感じる。
プーチン氏を「戦争犯罪人だ」と批判する
一方で、「我々はロシアの人々の敵ではない」
とも語っている。
日本にはプーチン氏のご機嫌取りに努め
てきた政治家がいる。
こうした点に沈黙を守っているようだが、
まさかロシア国民がプーチン氏にNOと言う
事態を望んでいないわけではあるまい。
【転載終了】
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今のロシアは、何を言っても正当化
出来ないでしょうね。
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