「プーチンの戦争」が世界大不況のドアが開いたのか
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■エジプトが2度目のIMF駆け込み・・・
「プーチンの戦争」が世界大不況の
ドアが開いたのか
公開日:2022/03/26
「プーチンの戦争」は世界経済を確実に
むしばんでいる。
ロシアによるウクライナ侵攻開始から1カ月。
エジプトが23日(現地時間)、
IMF(国際通貨基金)に支援を要請した。
戦争勃発後、海外投資家が国債市場から資金
を引き揚げたため外貨不足が深刻化。
21日にエジプト・ポンドを対ドルで14%も
切り下げたことから、臆測が広がった直後
だった。
エジプトの主食はパンだが、小麦消費量
の約6割を輸入に依存。
そのうち約85%をロシアとウクライナが
占め、急激なパンの値上がりは庶民の台所を
直撃している。
シシ政権は今月上旬、小麦や小麦粉、パスタ、
トウモロコシなどの食品輸出を3カ月間禁止
したが、焼け石に水。
そうでなくても、コロナ禍からの経済回復に
伴う穀物需給の逼迫により、
2月のCPI(消費者物価指数)は前年比8.8%
も上昇。
とりわけ野菜や果実は35.1%上昇と高騰して
いる。
外貨準備高もジリ貧。
2020年6月には輸入額の7.3カ月分相当を
保有していたのが、21年12月には6.2カ月分
に縮小。
食糧もエネルギーも輸入頼みのエジプトは
外貨不足にも苦しみ6年ぶり2度目のIMF駆け
込みに至ったわけだ。
■対ロ制裁の悪影響が出始めた
北アフリカの地域大国のエジプトが
ここまで追い込まれたのだから、予備軍が
ゾロゾロいてもおかしくない。
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「この戦争でヒト・モノ・カネが動かなく
なった上、国際社会による対ロ制裁は直接
的にも間接的にも世界に悪影響を及ぼして
います。ロシアの主要銀行が国際決済網
SWIFTから排除されたことで、取引のある
関係国の決済が滞ってしまっている。米国
が金融引き締めに舵を切った影響も大きい。
世界のマネーは利上げした米国に吸い取ら
れ、ドル建て債務を多く抱えて食糧を輸入
に頼る中東・アフリカの途上国などは
悪影響をモロに受け始めている。戦争がど
れほど長期化するのか、FRB(連邦準備制
度理事会)はどうあっても急激な利上げを
強行するのか。世界経済はこれまでにない
不透明感に覆われ、先は見通せません」
世界大不況のドアは開いてしまったのか。
プーチン延命が世界最大のリスクになって
きた。
【転載終了】
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プチーンも引かないでしょうから、
制裁を強化してロシア国民が蜂起す
るような形しか終わらせる手段は
ないでしょうかね。
長期化を避けたいところですから。
ロシアの言い分がどんどんおかし
くなってきているような気がします。
逆に、ロシアが追い詰められてきて
いる証拠ですかね?
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