竹中平蔵が寄稿した アベノミクス「中間総括」の笑止千万・・・

永田町の裏を読む


【転載開始】


■竹中平蔵が寄稿した アベノミクス「中間総括」の笑止千万

 2017年12月21日


 相も変わらず安倍政権の提灯持ちを続けて

いる竹中平蔵が、16日付「ジャパン・タイムズ」

に「アベノミクスの中間総括」という一文を寄せ

ている。

なぜ「中間」なのかといえば、安倍が来年9月に

自民党総裁として3選されれば、2021年の夏

まで9年間の任期を全うすることになるので、

5年目の今が、ほぼ半ば過ぎだというのである。


 さてそれで、彼がこの5年間に「明らかに経済は

目覚ましく改善した」証拠として持ち出しているのは、

株価(8000円台から2万2000円へ)、有効求人

倍率(0.9から1.55へ)、失業率(4%から2.8%へ)、

外国人観光客数(800万人から2400万人へ)など

である。

経済パフォーマンスを語るならまず真っ先に挙げる

べきは実質GDP・賃金・消費などの基本指標である

はずだが、それには一切触れないで、都合のいい

数字だけを並べるというのは、詐欺話だ。


 株価は、日銀も年金ファンドも出動させて何が

何でもこのレベルを維持させようとする官邸主導の

官製相場がつくり出しているもので、市場の

日本経済評価とは無関係である。

失業率や有効求人倍率は人口減少社会では

当たり前の人手不足傾向の表れであって、

アベノミクスの効果ではない。

ましてや外国人観光客の増加は、そもそも

アベノミクスの達成目標には入っていないし、

仮に入っていたとしても日銀の金融政策とは

何の関係もない。


 アベノミクスはそもそも、異次元金融緩和に

よってマネーをジャブジャブにすればすぐにでも

物価上昇2%の目標が達成され、それにつられて

全てが好循環に向かうという(私に言わせれば

インチキそのもの)理屈に基づいていた。

13年3月に138兆円だったマネタリーベースは

17年11月までに338兆円も増えて476兆円の

史上最高を更新しつつあるが、さて物価上昇2%

目標はこれまでに6回延期されて、まだ実現して

いない。


 なぜかというと、各銀行が日銀に置いている

当座預金は、同じ期間に47兆円から319兆円

増えて366兆円の史上最高に達していて、

つまりマネタリーベースの増大分の95%は

日銀当座預金に滞留して日銀構内から外へ

出ていないのである。


 このばかばかしい事態がなぜ起きたのかを

正面切って論じなければ、アベノミクスの

中間総括などできるはずもない。

安倍が選挙演説で「有効求人倍率」を自慢する

のは仕方がないとして、ブレーンのエコノミストが

こんな稚拙なことを言っているようでは、安倍の

3選はまず難しい。


【転載終了】

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 竹中氏はアメリカの都合の良い経済政策を

伝える、単なる伝言板です。


 強いドルをつくるための円安誘導が

役割だったと思います。


 この人が関わるようになってから日本経済が

おかしくなってきました。


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