新型リーフ、実電費はカタログ値の7割だった・・・
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【転載開始】
新型リーフ、実電費はカタログ値の7割だった【試乗記】
※抜粋
■実際に公道を走らせてみた性能は?
さて、実際の公道での性能だが、前車追従の
制御はやはり便利だ。
他車でもアダプティブクルーズコントロールが
高速道路や渋滞で便利なように、リーフでも
ステアリング操作に集中できるのは、運転して
いて疲れ方が違う。
もちろん、いつでもブレーキを踏む意識は必要
だが、クルマに任せられるパターンを把握すれ
ば市街地走行でも快適だ。
高速道路では、巡航状態から渋滞等で減速、
停止までかなりプロパイロットに任せることが
できる。
積極的に使っていきたい機能だ。
市街地でも、信号が続くような道では自動的な
速度調整、停止・再発進が便利で、慣れてくると
ブレーキで信号停止などしたあと、アクセルでは
なくRESボタンで発進することも可能だ。
ただし、制御のベースがカメラ画像による前車の
有無と設定速度であるため、一般道ではドライバー
が操作する頻度がどうしても上がる。
たとえば左から合流車両があっても、車線に入り
込むまでカメラは前走車と認識せず、こちらが
譲ろうと思っているタイミングより減速が遅れる
ことがある。
ちょっとでも入ってくれば、人間より見落としは
ないので危険ではないのだが、自動運転の
制御を読んだ操作が必要だ。
それでは自動運転の意味がないと思うかも
しれない。
筆者にいわせれば、それは無人カーまで待てと
しかいいようがない。
所有して自慢するだけのツールやガジェットも
あるが、個人的にはこの手のものは、相手(機械)
のクセや機能を把握したうえで使いこなすのが
楽しいのだ。
■500km走行で平均電費は7km/kWh、
実電費はカタログ値の70%
リーフでは、電池残量表示の他に、あと何キロ
くらい走れるかという距離表示がある。
フル充電だとだいたい270~280km前後の表示となる。
CMなどでは400kmとなっているが、これは燃費表示
と同じでJC08モードの計算値。
メーター表示のほうがより実際の走行可能距離に
近いが、これもあくまで現状の走行状態
(現状の電力消費が続いた場合の計算)での計算値だ。
距離に関しては、バッテリーの残量表示と平均電費で
管理するのがいい。
今回は500kmほど走行したが、返却時の平均電費は
7km/kWhだった。
箱根への往復が2回+渋滞含む市街地走行が50km
ほど。
うまく運転すれば8km/kWhの電費も出るという。
この場合は、320kmくらい走行できるということだ
(新型リーフのバッテリー容量は40kWhなので8×40で
計算)。
今回の実測としてもカタログ値400kmに対して280kmと
70%の実電費だった。
ガソリン車で、JC08のカタログ燃費に対して70%くらいの
実燃費(例:カタログ値18km/L、実燃費平均13km/L前後
の乗用車)というのはそれほど珍しくない。
加えて、今回はあまりエコドライブを意識しなかった、
箱根の峠越えを3回行い、市街地走行を50km以上
こなして実電費がカタログ値の70%なら御の字ではない
だろうか。
■移動先での充電をどう考えるか
EVの欠点は充電時間。
ディーラーやサービスエリアなどの急速充電で
30分がひとつの目安となる。
残量が20~30%になると1回の急速充電では
60~70%くらいまでの回復が見込まれる。
50%前後の消耗なら1回の急速充電で90%以上まで
回復できるだろう。
遠出をする場合は、電池を半分くらい消耗したら
充電を考えるとよい。
確かにガソリン車の給油頻度より充電頻度のほうが
多くなるが、ディーラー、道の駅、ショッピングモール、
サービスエリアなどを充電ポイントにすると良い。
あるいは、食事や休憩ポイントをなるべくこれらの
場所として、充電と食事・休憩をセットにすれば、
30分という時間はトータルの移動時間であまり
ロスにならない。
道の駅や高速のサービスエリアなどで、
駐車場が混雑していても充電スポットが空いている
ことは多い。
充電終了とともにすぐに移動するマナーは守りたいが、
いまのところ駐車(充電)スペースが確保しやすいのは
EVのメリットでもある。
リチウムイオン電池の基本的な特性として、
空にしてフル充電をするより、50~60%くらいの残量で
80~90%という充電を繰り返したほうがバッテリーへの
ダメージが少ない。
普通充電以外ではむしろ100%の充電は目指さない
ほうがいい。
充電器の利用は無料ではないが、日産では
月額2000円で日産ディーラーおよび高速道路などの
NCS急速充電器が使い放題というプランを用意
している。
新型はバッテリー容量が増えているので、自宅の
夜間電気料金による普通充電でも、初代リーフより
電気を食う。
最近では太陽光パネルの無料工事プランなども
あるようだ。
ガソリン代が上昇傾向にある現在、車両を手に入れて
しまえばランニングコストはガソリン車より下がる
可能性が高いので、各種プランをディーラーに相談
するといい。
よくEVは車両代金が高いので、ガソリン代換算の
節約では元はとれないなどと細かい原価計算を
しがちだが、今回の新型リーフは、メーカー希望
小売価格が315万円からと、車両代金に関しても
より現実的になった。
つまりEVのランニンングコストによる節約分を、
購入代金の償却に充てるという発想は、
いよいよ意味を持たなくなってきた。
下取りや補助金などで購入できることも考えると、
キャッシュフローで見れば、月々の家計は確実に
楽になるはずだ。
(ITジャーナリスト・ライター 中尾真二)
【転載終了】
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今のEVのイメージとしては、レジャーより、
街乗りという感じを持ってます。
EVオンリーになった時に充電インフラはどのくらい
整備されるのでしょうかね?
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