ロシア兵は戦地で家電漁り兵器補修・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ロシア兵は戦地で家電漁り兵器補修・・・

 食洗機や冷蔵庫の“軍事転用”で見えた

 苦戦ぶり

 公開日:2022/05/14


 ウクライナ東部の制圧に苦戦している

ロシア軍。

プーチン大統領は長期戦を覚悟している

といわれるが、最前線で戦う軍の装備は

耐えられるのか。ロシア兵たちは現地で

「家電」を漁って、半導体を軍事転用し

ながら、「プーチンの戦争」に付き合わ

されている。


 ◇  ◇  ◇


 米国のジーナ・レモンド商務長官は

11日、上院公聴会で

「ウクライナ側からの報告によれば、

ロシア軍の装備に食洗機や冷蔵庫か

ら取り出した半導体が使われている」

と指摘。

ウクライナ軍が、接収したロシア軍の

戦車を調べた際、入手困難な部品が

冷蔵庫などの部品で補われていたとい

う。

そもそも、家電に使われている半導体

を軍事転用できるのか。


 「半導体の処理能力によります。例え

ば、戦闘機の自動操縦用に代替できなく

ても、ミサイルやロケットを着弾させる

誘導装置には使える可能性があります。

家電とひと口に言っても、『スマート

家電』のようにさまざまな機能を備え

ていれば、それだけ高性能の半導体を

使っていると考えられる。軍事転用で

きないこともないでしょう」

(軍事ジャーナリスト・世良光弘氏)


 まさか家電を漁って兵器を補修して

いるとは、苦戦しているにも程がある。

なぜ、こんな窮地に立たされているの

か。


■軍事通信技術も10年以上改善せず


 「軍事侵攻前から続く世界的な半導体

不足に加え、ロシアは半導体の大部分を

輸入に頼っていました。ほとんど自国

生産しておらず、そもそも電子部品に

弱い国なのです。戦車や戦闘機といった

軍事兵器は数年おきに『近代化改修』、

つまりバージョンアップをしなけれ

ば戦場で使い物になりません。装甲を

厚くするなどの物理的なアップデート

だけではなく、当然、操縦に欠かせな

いソフトウエアの更新も必須です。

ロシアもウクライナも主力戦車として

旧ソ連製の『T-72』を使っていますが、

同じ設計でも、改修しているかどうか

で性能に大きな差が出ます。半導体不

足と近代化改修の遅れによる影響が、

西側諸国からの制裁によって顕著に

表れているのでしょう」(世良光弘氏)


 米国からロシアへの半導体や

アビオニクス(航空電子機器)などの

輸出量は前年比85%減。

制裁がロシア軍の苦戦に拍車をかけて

いるのは間違いない。


 英国防省が13日公表した戦況分析に

よれば、ウクライナ軍の孤立化を狙う

ロシア軍は渡河作戦に失敗。

ウクライナ軍に阻止され、少なくとも

1つの大隊戦術群(BTG)が装甲機動

部隊を失ったという。


 「特殊作戦の得意なプーチン大統領は、

総力戦で戦う軍隊の整備を怠ってきたの

ではないか。戦闘機や長距離ミサイルと

いった見てくれの良い大型兵器にこだわ

るばかりで、通信や電子技術への軽視が

うかがえます。2008年にグルジア

(ジョージア)へ侵攻した南オセチア

紛争では、通信妨害に遭ったロシア軍の

前線部隊が現場の特派員記者に携帯を

借りていたといいます。

その頃から10年以上、軍事通信の技術は

改善していない。見てくれに力を入れて

きたロシア軍は、まるで『ハリボテ』で

す」

(筑波大名誉教授・中村逸郎氏)


 ウクライナ軍の反転攻勢がささやかれ

始めた。

プーチンの“虚勢”はいつまで続くのか。


【転載終了】

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 プーチンも経済が崩壊する前に、

手打ちをしたほうがいいのでは。


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