ロシア正教会トップがウクライナ侵攻に“異議アリ”!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■ロシア正教会トップがウクライナ侵攻に
“異議アリ”!
プーチン大統領は盟友の苦言に真っ青
公開日:2022/05/31
「できるだけ賢明に行動すべきだ」──。
国民に絶大な影響力を持つロシア正教会
トップの「苦言」に衝撃が走っている。
ロシア軍によるウクライナ侵攻開始から
3カ月余。
プーチン大統領が停戦に向けて舵を切る
可能性が出てきた。
◇ ◇ ◇
ロシア正教会トップのキリル1世総主教
(75)は、これまでウクライナ侵攻を
支持している。
信者に「国内外の敵」との戦いに結集する
よう呼びかけ、戦争遂行を支えてきた。
それに対して、ロシア正教の傘下に
あったウクライナ正教会の一派は反発。
キリル氏の戦争を擁護する立場に同意でき
ないとして27日、ロシア正教会からの独立
を宣言した。
■ウクライナ教会の「独立」に理解
「独立宣言」にカンカンと思いきや、
キリル氏の受け止めは意外なものだった。
29日、モスクワの救世主ハリストス大聖堂
で「ウクライナの教会が今日、苦しんでい
ることを完全に理解している」と寄り添う
ような姿勢を示したのだ。
さらに「『悪』がロシアとウクライナの
正教徒を分断させようとしているが、その
試みは成功しない。信者の暮らしを複雑に
しないためにできるだけ賢明に行動すべき
だ」とも訴えた。
■一気に「反戦機運」が広がる可能性
直接的な表現は避けているが、戦争支持
どころか「異議アリ」と受け取れる。
筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)
がこう言う。
「ウクライナ侵攻の失敗を見るに見かねた
のでしょう。明らかに戦争を継続しようと
するプーチン大統領に距離を置いた発言で
す。キリル氏はプーチン大統領の盟友です。
プーチン大統領はロシア正教会の権威を
後ろ盾に権力基盤を固めてきました。ウク
ライナとの戦いもキリル氏の支持があった
から続けられてきた面があります。プーチ
ン大統領は今回のキリル発言を重く受け
止めざるを得ないでしょう」
ロシア正教は国民の63%の信徒数を誇る。
キリル氏はプーチン氏が所属していた旧ソ連
のKGB(国家保安委員会)とのつながりが
囁かれている。
2009年に総主教に就任。
プーチン氏とタッグを組み、長くトップの
座にいる。
「政権内の実力者や有力なオリガルヒの
発言とはわけが違います。キリル氏の支持
を失えば、戦争継続は困難です。ロシア
正教会は多くの国民の心をつかんでいます。
地方の隅々までネットワークが張り巡らさ
れていて、大統領選ではプーチン大統領の
巨大な母体にもなっている。もし、キリル
氏がさらに踏み込んで、停戦や和平を求め
れば、一気に反戦機運がロシア国内に広が
ることになるでしょう」(中村逸郎氏)
プーチン大統領はキリル氏の「苦言」に
耳を傾けるのか。
【転載終了】
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戦争の長期化はロシアにとって
も、経済の立て直しが長期化する
という事ですからね。
精密機器が輸入できなければ、
武器輸出も出来なくなります。
更に国民は貧困い追い込まれるで
しょう。
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