露メディア”マリウポリ・デマ動画”を赤十字が猛批判
Business Journal
【転載開始】
■露メディア”マリウポリ・デマ動画”を
赤十字が猛批判
2022.06.03
ウクライナでの活動を報告する
赤十字国際委員会公式サイト
「”健康な臓器を持った子供たち”の医療
記録を収集していた」
「子どもたちなどに武器使用マニュアル
を配布していた」
「微生物を育てるために設計されたふ化
器があった」
ウクライナ戦争に関するロシアメディア
の報道のあり方に、疑問と批判の声が
上がっている。
ロシアのメディアの関係者が赤十字国際
委員会(ICRC)ウクライナ・マリウポリ
事務所で撮影した動画に、ロシア側など
の占領当局者の談話などを交え、冒頭の
ような説明がつけられていた。
あたかも、子どもたちの臓器売買にICRC
が関与しているかのようなこの動画に対し、
赤十字国際委員会は2日、きわめて強い
表現で「悪質なデマ」と批判する声明を
出した。
■武器マニュアルではなく
「地雷被害予防マニュアル」
ICRCは「現在一部のメディアに出回って
いる、赤十字国際委員会(ICRC)の
マリウポリ事務所で撮影された動画には、
私たちの活動に関するデマや根拠のない
憶測を多く含む情報が盛り込まれています」
と説明し、まず「武器使用マニュアル」に
ついて地雷、不発弾の被害を予防するため
のマニュアルであることを以下のように
指摘した。
「ICRCの活動の主な目的の一つは、武力
紛争下で民間人の苦しみを和らげることで
す。よって、地雷などの爆発性戦争残存物
によるリスクについて啓発することに加え
て、危険区域を示し、そうした兵器を除去
する地元当局を支援することは、多種多様
な活動の中でも中核をなす事業です。また、
不発弾を適切に識別・処理するために、
武器で汚染された地域で暮らす住民に及び
うる脅威を説明するマニュアルを作成し、
配っています。こうしたマニュアルは機密
情報ではありません。実際、私たちは配布
資料として、オンライン上で多言語で一般
公開しています。映像に登場するもう一つ
のマニュアルは、危険物を無効化する作業
に携わるチームが、事故回避のために通常
使っているものです」
■「子どもたちの医療記録は集めていない」
また、あたかも生物兵器の用途で使われ
るかのように、問題の動画などで表現され
ている「ふ化器」に関して以下のように
反論した。
「ICRCは、武力紛争下で経済的に苦しむ
人々を対象とした、生計自立支援も実施し
ています。近年は、当局と完全に透明性を
保った上で、養鶏業を営む世帯を支援し、
ふ化器を配付しています。こうしたふ化器
が別の用途に使われるなどというのは、
とんでもない話です」
また「子どもたちの医療記録」に関して
は、次のようにデマであると強く批判した。
「この映像はまた、ICRCが子どもの医療
記録を大量に保持しているとしていますが、
ICRCはそうした記録を集めてはいません。
さらに、ICRCが臓器売買に関与していると
ほのめかしてもいますが、これも明らかに
デマです」
■ICRC報道官
「多くの人が一笑に付すと信じている」
同声明ではICRCのジェイソン・ストラ
ジュ―ソ報道官の談話を以下のように付し
ている。
「ICRCはそもそも、全ての人が人道的な
生活が送れるよう力を尽くす組織です。紛争
地で活動することは確かに困難が伴いますが、
そうした地域で人々の苦しみを和らげること
こそが私たちの仕事で、それ以外の何もので
もありません。こうしたデマやニセの情報を
目にしたとしても、多くの人が一笑に付すと
私たちは信じています」
ICRC 駐日代表部の広報担当者もこの動画
に関し、「本当にショッキングです。あまり
の内容の動画に驚愕を超えてあ然としました」
と語った。
(文=Business Journal編集部)
【転載終了】
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ロシアというより、共産国の特徴で
すよね。嘘とデマは。
まあ、政府のデマ宣伝は大なり小なり
資本主義国でも、ままある事ですが。
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