少子化がギアを上げて加速、最大の人口減に
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【転載開始】
■少子化がギアを上げて加速、最大の
人口減に
要因は「既婚女性の出生率低下」と
専門家
6/15
イーロン・マスク氏が
「日本は、いずれ消滅する」と警告した。
ここ数年、ギアを上げて進む少子化の背景
には何があるのか。
AERA 2022年6月20日号の記事から紹介
する。
* * *
「日本は、いずれ消滅する」
5月、そんな衝撃的なツイートがSNSを
駆け巡った。
発信者は、米電気自動車大手テスラの
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)。
同氏が米ツイッター社の買収に
約440億ドルで合意したとの報道が出た
直後だったために、
「次は日本が買収されるの?」
と思った人もいたというが、ジョーク
でも笑い話でもない。
現実になりつつある未来なのだ。
総務省が4月に発表した、昨年の日本の
総人口は、前年より64万4千人減の
1億2550万2千人(外国人272万人を含む)。
減少数、減少率ともに1950年以降で最大と
なった。
冒頭のマスク氏のツイートは、その報道
を引用する形で投稿されたもので、全文は
こうだ。
「明らかなことを言うようだが、出生率
が死亡率を超えるために何かを変えない
限り、日本はいずれ消滅する」
そんなこと言われても──。
都内の広告会社で働く女性(33)は、
そのツイートをスマホで見たが、すぐに
画面をスクロールさせた。
「責められている気がして怖くなった。
早く産みたいですよ。でも結婚相手もいな
いし、どうしたらいいんですかね」
■既婚者の子の数が急減
女性は最近、卵子凍結サービスの説明会
に足を運んだ。
出産するとしても遅くなるかもしれない。
その時に備えようと考えたからだ。
だが、映像で見た冷凍設備が想像していた
よりも簡易なものに見えて、急に不安に
なって踏み出せなかったという。
最近、社内の同僚が未婚のまま出産した。
女性は言う。
「様々な選択肢のある時代だし、シンプル
にうらやましいと思った。だけど私は、
独身のまま出産する勇気が出ません」
厚生労働省の人口動態統計によると、
2021年に生まれた日本人の子どもの数
(出生数)は81万1604人で、前年より
2万9231人(3.5%)少なく、データが
ある1899年以降で最少となった。
15年までは年約1%の緩やかな減少だった
が、16年に100万人を割りこんで以降は
減少率が毎年3.5%程度になり、わずか
5年で約80万人に。
少子化が一段階ギアを上げて加速している。
少子化問題に詳しい日本総研の藤波匠・
上席主任研究員は、
「日本では、結婚している人が子どもを
産むのは当然で、それが幸せという価値
観があった」と話す。
そのため、これまで「既婚女性の出生率」
は出生数を押し上げてきたが、藤波さんが
国勢調査などのデータをもとに出生数の
減少要因を5年ごとに分析したところ、
最近の結果に大きな変化が見られたという。
それまでは、出生数減少の原因は
「年齢的に出産が可能な人口」の減少と
「婚姻率」が低下しているためだったが、
20年に初めて「既婚女性の出生率」が
押し下げ要因になったのだ。
藤波さんはこう解説する。
「結婚しているカップルの持つ子どもの数
が急減しています。出生意欲の低下が現在
の少子化の最大の要因です」
一般財団法人「1more Baby応援団」が、
既婚男女2995人と40代で出産を経験した
女性409人に実施した調査結果(6月発表)
によると、「今後出産する・したいと思う」
と回答した人が、調査を始めた13年以降最低
の47.1%に。
理由は「経済的不安」が最多の62.4%、
次いで「すでにいる子どもで満足している」
が45.9%。
既婚で子どもがいない女性に限ってみると
「心理的な不安」が62.1%で最多だった。
神奈川県の看護師の女性(40)は38歳の
時、第1子となる男の子を出産した。
「妊娠中は年齢を考えて、できるだけ早く
2人目を、と考えていたけれど、出産後にそん
なに簡単ではないと思い知った」
■家計を考えて一人っ子
経理畑の会社員の夫(37)は当初から
「子どもの大学入学と夫婦の退職が重なる。
家計を考えると、一人っ子でいい」とかた
くなで、さらに仕事が忙しく、帰宅は深夜
だ。地方で暮らす両親に頼ることもできず、
平日は近所の病院でパート勤務をしながら
のワンオペ生活が続く。
産婦人科医の宋美玄さんは、
「経済的な理由でそもそも結婚ができない層
がいることに加え、子育てが大変だという
イメージが強い。子どもを産んでから自立す
るまでの“課金ゲーム”に耐えられる気がしな
いと考える人も増えていると感じます」
政府は、保育園を作り、男性育休などの
環境整備に力を注ぐ。
4月から不妊治療の保険適用が広がり、
5月には自民党の議員連盟が出産育児一時金
を数万円増やす提言書を首相に提出した。
宋さんは、自己負担が減ることを歓迎しつつ
も、こう話す。
「だからと言って、安心して子どもを産め
るようにはならないでしょうね。目先の政策
でごまかさず、もっと子どもの未来に投資す
るような政策を打ち出してほしい」
出生意欲の低下、ズレた少子化政策、減り
続ける子どもの数。
明るい話題がない中、第1子の平均出産年齢
は30.9歳(21年)で、15年以降ほぼ横ばい
で推移している。(編集部・古田真梨子)
※AERA 2022年6月20日号より抜粋
【転載終了】
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イーロン・マスク氏が明言するま
でもなく、日本人のDNAはいずれ
消滅すると二年前ほどから言われて
います。
私も妻も一人っ子同士なので、親
の介護が2人の方に圧し掛かってき
ています。
私の両親が96歳と93歳で、妻の
母親が88歳です。
ここにきて、二人目の孫が生まれ
るため、2人の孫の面倒を私が見る
ことになり、妻の店に連れて行って
2人で面倒をみることにしました。
来年から両親を介護施設に年間を
通し入所してもらうことを納得して
もらいました。
一人の子供に全てがのしかかってき
ます。
兄弟はいた方がいいです。
ただ、この国が大変暮らしにくい
国であることは理解してもいます。
世界一の重税国家を政治を変える
ことで開放しましょう。
変革を嫌うのは日本国民の最大の
弱点です、政治を変えることで国の
衰退を止めましょう。
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