「こんな気苦労をするとは」老人施設の“ヒエラルキー”・・・

週刊朝日


【転載開始】

■「こんな気苦労をするとは」老人施設の“ヒエラルキー”を入居者語る


 終のすみかはどこにするか。

高齢者にとっては重要な問題だ。

介護の取材が長く、共著『介護破産』などがある

村田くみ氏は、自宅で最期を迎えたい人向けの

サービスが充実していると解説する。


*  *  *


 首都圏のある有料老人ホームは、

「地主や元社長らお金持ちが入る場所」と地元で

評判だ。

入居金1人3千万円以上で、24時間の安否確認、

3度の食事に大浴場、娯楽施設もある。


 ただ、入居者の女性(82)は「施設内ではほとんど

遊ばない」という。

数年前に夫(90)と入居したが、他の入居者に

干渉されるのが嫌なのだという。


 施設の入居費用は部屋によって違い、

入居階や間取りで自然と“ヒエラルキー”が生まれる。

この施設では入居者同士でいがみ合いが起き、

「お互いの居室訪問は控え、なるべく娯楽室を使って」

とのお達しが出たこともある。


 「こんな気苦労をするとは思わなかった。施設でも

イベントはありますが、ここの人たちとあまり関わり

たくないので(笑)、外のカルチャーセンターに出かけ

ているんですよ」(女性)


 ホテルのように、価格が高ければ快適かというと

必ずしもそうではない。

設備とともに、介護サービスの提供体制、安否確認や

看護師の配置など医療措置、入居後に認知症が

重くなったり、要介護度が高くなったりしても住み

続けられるかどうか……。

こうした視点は施設選びに欠かせない。

また、施設内での人間関係やルールなどは、

盲点になりがちだが重要なことだ。


 特に、元気なうちに入居する「住宅型」の

有料老人ホームは、住み替えが難しい。

どんな雰囲気なのか、見学時によく確かめたい。


 集団生活は嫌だが万一の際の安心感を得たい人に

人気なのが、「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)。

2011年からの5年で約20万戸に増えた。


 介護サービスは提供されないが、安否確認と

生活相談サービスがあり、自由に暮らせる。

在宅介護サービスのデイサービスやホームヘルプを

使うことになるが、要介護度が低いと1週間の

利用回数などに限度があるため、注意が必要だ。


 最近は在宅向けのサービスが充実していることにも

注目したい。


 06年から始まった「小規模多機能型居宅介護」は、

デイサービスを中心に、ホームヘルプ、ショートステイを

組み合わせ、利用者の状態に応じたケアプランを

立てられる。

要介護度が低い人でも、週5日程度、デイサービスに

通うプランが可能。

しかも、費用は要介護5でも月3万円程度

(1割負担の場合)と安価に抑えられる。


 「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は、

1回15分程度のホームヘルプを1日4~5回組む

ケアプランを立てられる。

例えば、朝昼夕と夜中に訪問するプランのほか、

緊急時に手元のブザーを押すと、ヘルパーが駆けつける

システム。

要介護度が高くなり、自力でトイレに行けなくなった

時なども、ヘルパーが来ておむつの交換や排泄介助を

してくれる。

デイサービスと組み合わせて利用することが一般的だ。


 こうした在宅サービスは年々充実している。

うまく活用すれば、施設に入らなくても最期まで自宅で

住み続けられる。


【転載終了】

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 ここで紹介されている施設はかなりいい施設ですね。


 普通の施設入所では、約1人2000万円といわれて

います。

夫婦で入るなら、4000万円必要になります。


 老後難民にならないためには4000万円の貯蓄が

必要となります。


 デイサービスのヘルパーにしても、正月さえも休め

ないのが実情です。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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