麻生発言に投機筋動く・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■麻生発言に投機筋動く…超円高で企業の利益1.5兆円が飛ぶ
2018年2月16日
超円高を警戒する市場関係者が増えてきた。
15日は、1ドル=106円30銭付近まで円高が
進行。
輸出企業からは、「円高を阻止してもらわないと、
業績悪化は避けられない」(電機大手)との悲鳴
が上がっている。
ところが、麻生財務相は15日午前の国会で、
「特別に介入しなければならないほど、急激な
円高でもなければ、円安でもない」と話し、
市場関係者のヒンシュクを買った。
「今月2日は1ドル=110円台半ばでした。
それが2週間足らずで106円台です。円高は
急速に進んだのです。“口先介入”でも何でも
して、円高にストップをかけるべきなのに、認識
不足の麻生大臣はよりによって『円高ではない』
と口にした。投機筋は麻生発言を円高容認と
とらえたのです」(市場関係者)
もはやハイパー円高を覚悟すべきかもしれない。
日銀短観によると、大手企業の想定為替レートは
109円66銭(2017年度下期)だ。
現状は3円の円高水準だが、麻生発言で円高加速
の恐れが高まっている。
「昨年の下値(1ドル=107円30銭前後)を超えて
しまったので、次の節目はトランプ大統領が大統領選
で勝利した直後につけた1ドル=101円20銭付近と
なります。この水準まで円高が進行しても不思議は
ありません」
(三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏)
大企業の想定レートとは約8円50銭の開きとなる。
大和証券が1月下旬に出したリポートによると、
「上場企業全体の経常利益は、1円の円高で
1716億円のマイナス効果」だ。
8円50銭の円高では、1兆4586億円の経常利益が
吹っ飛ぶ計算になる。
「米FRBのパウエル新議長は、利上げペースを年3回
から4回に引き上げるのではないかと伝わっています。
そうなると、金利は一段と上昇し、リスクオフの流れが
加速しかねません。安全資産といわれる円はますます
買われ、1ドル=100円もあり得るでしょう」
(株式アナリストの黒岩泰氏)
超円高の再来で輸出企業の業績はメタメタになる。
企業の好業績が頼みだった株式市場は底値が見え
なくなり、日経平均は2万円の攻防を繰り広げることに
なりそうだ。
【転載終了】
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一時、105円台までいきましたね。
財務相の発言が、
市場に影響することが頭にないのでしょうね。
日本の弱点は、閣僚にド素人を据えることです。
世界は、大臣には専門家を据えます。
日本だけです、閣僚に順番や論功労賞的に
登用するのは。
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