永田町の裏を読むより!
永田町の裏を読む
【転載開始】
■アベノミクスの後始末押しつける 黒田再任の日銀総裁人事
2018年2月22日
黒田東彦日銀総裁の再任が決まったことに
ついて、マスコミが「実績を高く評価」(時事)、
「経済の安定重視」(読売)、「市場に安心感」
(朝日)などと歓迎の意を示しているのは異様
な光景である。
アベノミクスの大黒柱とされた「異次元金融緩和」
は、すでに理論的にも政策的にも金融論としても、
とんでもない大間違いだったことがはっきりして
しまったので、本当ならば黒田のクビを叩き切って
国民におわびし、遅まきながらも政策転換を決行
しなければならないが、それだと黒田だけでは
済まず、安倍晋三首相もクビを差し出さなければ
ならないから、とてもできない。
そこで、異次元緩和を続けていくようなフリを
しながら微修正を重ねて何とか出口を探し
出していくという面倒な仕事を誰かに押しつけ
なければならないが、こんな5年がかりの
大間違いの後始末を引き受けてくれる奇特な
人などいるわけがなく、どうにもならなくて、
「もうイヤだ。辞めさせてくれ」と哀願している
黒田に押しつけたのである。
アベノミクスの理論的基礎を提供したのは、
ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンで、
その輸入代理業者である浜田宏一が、
この「お札をドンドン刷れば人々は勘違いして
お金を使うから景気がよくなる」という珍理論を
安倍に吹き込んだのが事の始まりであることは
知られている。
しかし、そのクルーグマンは1年半も前の
2015年10月20日付のニューヨーク・タイムズ
電子版で「日本再考」と題して
「私の理論は日本では通用しなかった。その最大
の理由は、日本の人口減少という構造要因による
需要減を計算に入れていなかったことだ」という
趣旨の告白をしたというのに、少なくとも日本の
大マスコミでこれを、アベノミクスの大前提が
崩壊した重大事件として報道したところは絶無
だった。
安倍も黒田も、その時にすべてをクルーグマン
のせいにして「ごめん、間違えた」と言ってしまえば
よかったのに、その勇気がなかった。
そこで失敗を糊塗するために、為替市場だけでなく
債券市場も株式市場も事実上、官邸が管制塔と
なって日銀を手先に使って統制・管理するという、
中国でもやっていない、やっているとすれば北朝鮮
くらいかという市場機能停止の暴挙へと突き進んで
きた。
その後始末に黒田は次の5年間、苦しんだ揚げ句
に失敗し、史上最低の総裁という烙印を得るだろう。
が、安倍は5年後は総理総裁ではないから
「俺の知ったことではない」というのがこの人事である。
【転載終了】
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まさしく、記事の通りだと思います。
20か月連続で個人消費減少したこともあり、
今後、2020年問題(世帯数が減少に転ずる)で
益々消費支出の冷え込みも考えられます。
「アベクロミクス」を継続することは、
感心できませんね。
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