米軍がシリアで軍事的な緊張を高める中、ロシアは最新兵器を投入して警告。
桜井ジャーナル
【転載開始】
■米軍がシリアで軍事的な緊張を高める中、
ロシアは最新兵器を投入して警告
ロシアの安全保障会議によると、シリアの
北部にアメリカ軍は20カ所に軍事基地を建設
したという。
これまで14カ所、そのうち12カ所は北部、
2カ所は南部だとされていた。
新たに基地を建設したのか、前からあったのか
は不明だが、いずれにしろシリア政府が承認
したわけでない。
シリアを含め、中東でアメリカは侵略、破壊、
殺戮、略奪。
ヨーロッパでロシアとの国境沿いにミサイル
を配備、日本や韓国でも同じことをしている。
本ブログでは何度も書いているように、アメリカの
好戦派に属すネオコンは1991年の段階でイラク、
シリア、イランを殲滅するつもりだった。
2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センター
とバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎
(ペンタゴン)が攻撃されてから10日ほどのち、
ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO
作戦連合軍)最高司令官はペンタゴンで攻撃予定
を知らされたという。
まずイラク、ついでシリア、レバノン、リビア、ソマリア、
スーダン、そして最後にイランだ。(3月、10月)
アメリカ軍はすでにシリア政府軍だけでなくロシア軍
も攻撃している。
例えば昨年(2017年)9月17日にデリゾールでアメリカ
主導の連合軍がF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機
2機でシリア政府軍を攻撃、80名以上の政府軍兵士
を殺した。
9月20日にはイドリブの州都に入ってパトロール
していたロシア軍憲兵29名の部隊をアル・カイダ系の
アル・ヌスラが戦車なども使って攻撃、包囲するという
出来事があった。
その作戦はアメリカの情報機関/特殊部隊が指揮
していたと言われている。
戦闘は数時間続き、その間にロシア軍の特殊部隊
スペツナズが救援に駆けつけ、Su-25も空爆、
反政府軍の部隊は全滅、その戦闘員約850名が
死亡したという。
9月24日にはロシア軍事顧問団を率いるバレリー
・アサポフ中将とふたりの大佐がダーイッシュの
砲撃で死亡しているが、中将らがいる正確な場所
がアメリカ側から伝えられていたとも言われている。
それに対し、10月31日には地中海にいるロシア軍の
潜水艦から発射されたミサイルがデリゾールにあった
ダーイッシュの拠点を攻撃、破壊したという。
今年1月6日には地中海に面した場所にある
ロシア軍のフメイミム空軍基地とタルトゥースに
ある海軍施設へ13機の無人機(ドローン)が攻撃
のために接近、そのうち7機はロシア軍の短距離
防空システムのパーンツィリ-S1で撃墜され、残り
の6機は電子戦兵器で無力化されている。
13機のドローンは100キロメートルほど離れた
場所から飛び立ち、GPSと気圧計を利用して
事前にプログラムされた攻撃目標までのコース
を自力で飛行、しかもジャミングされないような
仕組みになっていた。
攻撃の際、目標になったフメイミム空軍基地と
タルトゥースの海軍施設の中間地点をアメリカの
哨戒機P-8A ポセイドンが飛行していたこともあり、
この攻撃はアメリカ軍、あるいはCIAによるものだと
見られている。そして2月3日にロシア軍機Su-25が
撃墜された。
2月7日にはアメリカ中央軍が主導する部隊が
デリゾール近くの油田地帯でシリア政府側の
戦闘集団を空爆して死者数十名、そのうちロシア
国籍の傭兵が5名程度だと見られている。
アメリが側は「反撃」だとしているが、状況から
見て親シリア政府勢力からの攻撃はなかった
ようだ。
アメリカ側はロシア軍に属さないロシア人傭兵を
殺した。
そうした中、2月25日にロシア軍の地上部隊が
東ゴータへシリア政府軍と一緒に入ったとも
伝えられている。
東ゴータからダマスカスのロシア大使館へ向かって
砲撃が毎日ある。
攻撃しているのはアメリカを後ろ盾とする武装勢力
のようだ。
ロシアのウラジミル・プーチン大統領はその攻撃に
ついて、いつまでも許すことはないと語っている。
東ゴータへ入ったロシア軍が何らかの軍事作戦を
展開するかもしれない。
ロシアの正規軍は入ったとなると、アメリカ軍は
手を出しにくい。
もし攻撃すれば米露の軍事衝突に発展する
可能性があるからだ。
軍事衝突した場合、アメリカは勝てそうもない。
すでにシリアでは少なくとも4機のステルス戦闘機
Su-57が目撃されている。
すでに防空システムの強化が進み、中長距離用の
S-300やS-400だけでなく、短距離用のパーンツィリ-S1
を配備している。
それ以外にも武器/兵器をロシアはシリアへ運んで
いるようだ。
プーチン大統領はロシアやその友好国が存亡の
機を招くような攻撃を受けた場合、マッハ20で飛行
する大陸間ミサイルRS-26ルビエシュ等で反撃する
と警告している。
理由はわからないが、プーチン大統領はかなり
怒っている。
以前にもロシアは海底1万メートルを時速185キロ
メートルで航行、射程距離は1万キロに達する遠隔
操作が可能な魚雷の存在をリークして警告している。
2015年10月5日にはカスピ海の艦船から26基の
カリブル巡航ミサイルを発射、全てのミサイルが
約1500キロメートル離れた場所にあるターゲットに
2.5メートル以内の誤差で命中させてアメリカを
驚かせたりもしてきた。
ロシアでは今年3月18日に大統領選挙があり、
6月14日から7月15日にかけてはサッカーの
ワールドカップが開催される。
追い詰められているアメリカはこのタイミングで
何かを仕掛けてくる可能性があると見られている。
中東は風雲急を告げる動きがある。
そうした中、サウジアラビアのモハメド・ビン・
サルマン皇太子が3月19日から22日までアメリカを
訪問する。
予想外の展開があり、それについて協議する
つもりなのかもしれない。
【転載終了】
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アメリカは、ソチ五輪の時に、ウクライナに
クーデターを仕掛けたことがあります。
結局は、クリミアを併合され、ウクライナも
失敗しました。
今回もあり得ることだと思います。
プーチン大統領は3月1日、モスクワで
年次教書演説を行う中で、アメリカの
フロリダ半島を核攻撃するイメージ映像を
流しました。
ロシア・トゥデイの中継によると、
プーチン大統領は、新型の核ミサイル
「RS-28サルマト」を紹介。
重量200トンの核爆弾を運ぶことができ、
ミサイル防衛システムでは迎撃不可能
だという。
プーチン大統領が映したイメージ映像は
衝撃的なもので、ロシアの平原から打ち
上げられた「サルマト」が宇宙空間で複数
の弾頭に分裂し、フロリダ半島の西海岸に
向かって襲いかかるというものでした。
アメリカの他国武装組織を利用した軍事
行動に対し、ロシアはイメージ映像で反撃
したというところでしょうか。
しかし、現実に驚異的な武器があるのも
事実のようですので、アメリカとしても看過
できないのでしょうね。
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