米国の好戦派に対して露大統領が演説で警告 ・・・
桜井ジャーナル
【転載開始】
■ロシアや中国との間の軍事的な緊張を高めている
米国の好戦派に対して露大統領が演説で警告
ロシアの連邦議会でウラジミル・プーチン大統領
が行った演説が話題になっている。
後半部分でアメリカとその同盟国による攻撃的な
姿勢を指摘、それに反撃する態勢ができている
ことを説明しているのだ。
以前からロシア政府はアメリカが配備している
ミサイル防衛の攻撃的な性格を強調していたが、
その新たな発射場としてルーマニア、ポーランド、
韓国とともに日本を挙げている。
反撃用の兵器として原子力推進の低空で飛行する
ステルス・ミサイル、海底1万メートルを時速185キロ
メートルで航行、射程距離は1万キロに達する遠隔
操作が可能な魚雷、マッハ20で飛行する大陸間
ミサイルRS-26ルビエシュなどを示している。
開発途中のステルス戦闘機Su-57を見せたのも
アメリカの好戦派に対する警告の意味があるかも
しれない。
アメリカは戦争を政治の延長とは考えていない。
敵を殲滅するだけだ。
先住民を虐殺し、そこに居着いたヨーロッパ人が
作った国がアメリカだということを思い起こせば、
そういう発想をすることが理解できるだろう。
1957年の初頭、アメリカ軍はソ連への核攻撃を
想定したドロップショット作戦を作成していた。
300発の核爆弾をソ連の100都市で使い、
工業生産能力の85%を破壊する予定になって
いたという。
(Oliver Stone & Peter Kuznick, “The Untold
History of the United States,” Gallery Books,
2012)
テキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授
(経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスの息子)
によると、1961年7月、大統領に就任して半年の
ケネディ大統領に対して軍や情報機関の幹部は
先制核攻撃計画について説明し、63年の後半
にはソ連を核攻撃するというスケジュールに
なっていたという。
その頃になれば、先制攻撃に必要なICBMを準備
でき、ソ連は間に合わないと信じていたからである。
ソ連が1991年12月に消滅すると、アメリカの好戦派
は自分たちが唯一の超大国、つまり世界の覇者に
なったと考えた。
ライバルなき世界で心ゆくまで侵略しようと考える。
そして作成されたのがウォルフォウィッツ・ドクトリン
だった。
21世紀になるとウラジミル・プーチンがロシアを
再独立させるが、それでも国力は回復していない
と考えていたようで、例えば、CFR/外交問題
評議会が発行しているフォーリン・アフェアーズ誌の
2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーと
ダリル・プレスの論文はアメリカ軍の先制第1撃で
ロシアと中国の長距離核兵器を破壊できるように
なる日は近いと主張している。
アメリカはロシアと中国との核戦争で一方的に勝てる
と見通しているのだ。
自分たちが相手を軍事的に圧倒していると信じる
アメリカの支配層は核戦争を仕掛けようとする。
地上から生物を消滅させることになりかねないよう
な戦争を回避しようと思えば、反撃能力を示して
おく必要があるわけだ。
ただ、アメリカ中央軍やNATOは関東軍化している
ようで、どこまで警告が通用するかはわからない。
【転載終了】
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今、ロシアで起きている反プーチンデモを
主導している野党指導者ナバリヌイ氏の
背後にアメリカがいる可能性もあり得ますね。
旧ソ連が崩壊したのは、アメリカ寄りの
ゴルバチョフとエリツイン政権の時でした。
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