純粋な人ほどロシアのプロパガンダに騙される
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■【ウクライナ発】
純粋な人ほどロシアのプロパガンダに
騙される
2022年11月21日
ロシア軍の塹壕跡。高濃度の放射能が
降り注いだため35年以上経った今も
森は赤く染まったままだ。
=5月、チェルノブイリ
撮影:田中龍作=
「ロシア軍が占領する原発にロシア軍
が砲撃してくるだろうか?」・・・
ザポリージャ原発施設に爆撃がある度に
反米親露の論客たちが疑義を唱える。
常識で考えればその通りだ。
ところがロシア軍の実態は違うようだ。
侵攻初日(2月24日)、チェルノブイリ
原発を占領したロシア軍は、常識では
考えられない動きをした。
ロシア軍部隊はチェルノブイリ原発の
北約2㎞の地点に塹壕を掘った。
そこは世界を震撼させた1986年の事故
で高濃度の放射能が降り注ぎ、35年以上
経った今も松が真っ赤に変色している森
だ。
コーディネーターは
レッド・ジンジャー・フォレストと呼んで
事情を説明してくれた。
塹壕堀りにあたった兵士たちは、当然の
ごとく高濃度の放射能を浴びた。
ベラルーシの病院に搬送されたが、
ほぼ全員が死亡したとも伝えられている。
ロシアは自軍の兵士の生命を軽んじている、
と批判されても致し方ない。
今も放射能を吐き続けるチェルノブイリ
原発がすぐ目の前にあり、森が真っ赤に
染まっていれば、何か変だと考えるのが
常識なのだが。
地面に突き刺さったミサイル。飛んできた
方角は隠しようがない。
=4月、キーウ近郊
撮影:田中龍作=
ロシア側の常識が人間界の常識とは180度
違うことを確信させられる出来事があった。
9月にIAEAがザポリージャ原発を査察した
時のことだ。
施設内の地面に突き刺さっているミサイル
を見たIAEAの査察官がロシアの広報担当者
に質問した。
ミサイルが突き刺さっている角度がロシア側
の陣地から飛んできたことを示しているので
はないか、と。
ロシア側の回答がふるっていた。
「着地する直前にミサイルが180度向きを
変えたのだ」と。
こうなるとコントの領域である。
それでも反米親露の人士は
「撃ってきたのはウクライナだ」と信じて
疑わない。
西側の常識に慣れた頭でロシアの主張を
考えると、ロシアのプロパガンダに引きず
られる。純粋な人ほど影響される。
今やウクライナ情勢はプロパガンダと
常識との戦争になっている。
【転載終了】
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純粋というより、情報弱者といって
もいいかもしれないですね。
私もどちらかといえば反米に入る
人間ですが、今回の件は、米国主導で
ウクライナのNATO入り画策でロシア
の蛮行を誘導する戦略だったのでは
ないかと思うのですが?
しかし、それでもロシアの常軌を逸し
た蛮行は見過ごせませんよね。
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