2023年「インフレ」は止まるのか・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■2023年「インフレ」は止まるのか
実質賃金は7カ月連続ダウンと経済指標
は次々悪化
公開日:2022/12/09
物価高騰が国民生活を直撃(C)日刊ゲンダイ
このまま来年も景気悪化がつづくのか。
7日内閣府が発表した10月の景気動向指数
は、景気の現状を示す「一致指数」が前月比
0.9ポイント低下の99.9だった。
悪化は2カ月連続だ。生産のほか商業販売も
低下。
生活必需品の値上げラッシュが影響したと
みられている。
年の瀬が近づくタイミングで、景気悪化を
示す経済指標が次々に発表されている。
厚労省は7日、9月の生活保護申請が
2万1368件に達し、前年同月と比べて6.0%
増えたと発表した。
増加は5カ月連続である。
担当者は「物価高が一因になっている可能性
がある」としている。
さらに、6日に発表された10月の「毎月勤労
統計調査」によると、物価変動を反映した
労働者の「実質賃金」は、前年同月比2.6%
減だった。
実質賃金のマイナスは7カ月連続。
一方、10月の消費者物価指数は、前年同月
から4.4%も上昇。
物価上昇はこれで14カ月連続である。
物価高騰が日本経済と国民生活を直撃して
いる格好だ。
インフレが止まらない限り、景気悪化も
つづく可能性が高い。
いったい、この物価高はいつ終わるのか。
好材料は、輸入物価を押し上げてきた
「円安」が小休止し、「原油高」も
ピークアウトしたことだ。
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「この物価高は、まだ終わらないでしょう。
たしかに『円安』と『原油高』は一服して
いますが、言ってみれば、上流で降りつづ
いていた豪雨が多少、弱くなった程度のこ
とで、大量の水が下流に流れ込んでくるの
は、これからです。原材料の高騰を、企業
はまだ十分に価格転嫁できておらず、これ
から商品に転嫁されていくはず。インフレ
にはタイムラグがある。電気代が上がるの
も来春からです」
追い打ちとなりそうなのが、来年、
世界的な不況が襲ってくる恐れがあること
だ。
「すでに、日本の最大の輸出先である
中国の景気が冷え込み、対中輸出は実質
マイナスとなっています。さらに、世界
で唯一、好調なアメリカ経済も来年半ば
以降、悪化するとみられている。日本の
輸出に急ブレーキがかかる懸念がありま
す」(斎藤満氏)
生活防衛をつづけるしかない。
【転載終了】
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来年はかなり経済が悪化するという
観測ですね。
「アベノミクス」の後遺症はいつま
で続くのでしょうか。
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