コロナワクチン有料化「1回9700円の自費」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■コロナワクチン有料化「1回9700円の自費」
は国民や医師を苦しめる
公開日:2022/12/23
国費により無料で行われている
新型コロナウイルスのワクチン接種。
現在の無料接種を有料化する議論が国、
政府で進められている。
無料化による国費は昨年1年間で
2兆3396億円がつぎ込まれているので
ある。
新型コロナウイルスは現在、
感染症法上の分類で重篤性や感染力の
強さから2類に位置付けられている。
しかし政府は死亡率、重症化率が低下
してきていることから、予防接種法上
で緊急接種の必要性が薄れたとして、
季節性インフルエンザ等の5類へ見直す
ということなのだ。
2類相当では患者の入院勧告、
就業制限措置がとれるが、5類に引き
下げれば感染拡大の危険性は薄くなった
とされるため、現在の緊急接種から
定期接種へと対応は変わる可能性が高く
なる。
つまり、国費による無料接種から、
インフルエンザ並みに個人の有料負担に
なるということだ。
こうした国や政府の動きに
第一生命経済研究所の星野卓也主任エコ
ノミストが指摘する。
「2類の重い感染症の位置付けからイン
フルエンザ並みの5類への見直しは、ワク
チンの有償化を前提としたセットの議論で
す」
年間2兆3000億円を超える公費負担を
今後も持続することは国庫事情から厳し
いことは国民も理解している。
しかし政府の主張はいま問題の防衛費の
増額同様に拙速感は否めない。
ワクチンの無償化問題でも課題を先送りに、
結論から進んでいるとしか思えないのだ。
発熱外来を行う医療現場の声を聞いてみた。
「インフルエンザワクチンの接種は
3600円で打っていますが、コロナワク
チンは現在の価格は1人約9700円です。
1万円近くかけてインフルエンザ並みの
疾患で接種を受けるとは思えません。
しかも、コロナ株の変異が続けばさら
なるワクチンを打つことになる。今年
のように年に3回家族4人で打つとなる
と、ワクチンに約12万円も払うことに
なる」
■有料化となれば医者は自費購入、意外
なリスクも
先の星野氏も、「有償で高いとなれば、
感染してもワクチン接種を受けない人は
増えるでしょう」と懸念する。
さらに医療機関にとって経営問題が避け
られないとこう言う。
「有料化になれば医者がワクチンを自費
購入することになります。ワクチンのバイ
アル瓶(注射剤の容器)1本には6人分の
ワクチンが入っています(インフルエンザ
は1本に1~2人分)。患者さんが6人接種に
来られず、キャンセルが入ればその分は
廃棄せざるを得なくなります」
開封後のワクチンは6時間以内の使用が
限度。
つまり、開封後にキャンセルが5人出れば
5人分のワクチンが廃棄されることになり、
1バイアルで約5万円の赤字となる。
「破産する医療機関が増えると思います。
また、赤字を回避するために廃棄せずに
使用する医者が出ないとも限りません」
(前出の医師)
さらに、「無料化では患者との事故に行政
が責任を取ってくれます。有料化になれば
医者側が責任を負うことになる。接種を拒否
する医者が出てくることも考えられます」。
ワクチン戦略のより明確な方向付けが必要
とされている。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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いずれにしろ、摂取する人が減るのは
確実でしょうね。
有料で危険は冒せませんものね。
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