物価高騰で「老人ホーム」費用が爆上り・・・
人生100年時代の歩き方
【転載開始】
■物価高騰で「老人ホーム」費用が爆上り・・・
年金生活者は大打撃、特養の食費は2.1倍に!
公開日:2022/12/27
2022年は記録的な値上げラッシュの年
となった。
帝国データバンクによると、上場する
主要飲食料品メーカー105社だけで
価格改定数は2万822品目。
平均値上げ率は14%だった。
高度経済成長期でもインフレ率は年平均
4.5%ほど。
その分、働き手の給与も上昇していたが、
今は違う。
値上げの波は、収入アップが期待できな
い年金生活者にも押し寄せている。
◇ ◇ ◇
「光熱費や原材料等の高騰に伴い、
入居費用の価格変更を致す運びとなりま
した。入居者さま、入居を検討されてい
るお客さまにご理解いただけますよう
お知らせいたします」
■管理費は平均6280円、食費4370円アップ
山口県内にある介護事業者からの
お知らせだ。最近、老人ホームの
「値上げ」が相次いでいる。
TRデータテクノロジーが老人ホームの
「管理費」「食費」の調査結果を出して
いる。これが衝撃的だ。
同社がデータを持つ法人・グループ
(410社)の老人ホームなどを対象に、
今年1月と11月時点の料金を比較した
もの。
それによると、月額費の値上げを行った
法人・グループは全体の23%
(96法人/2021ホーム)。
このうち、「管理費」の平均値上げ額は
6280円、値上げ率は9.5%だった。
「食費」も平均4370円の値上げとなり、
値上げ率は8.7%となる。
「月額費10万円未満という毎月の費用
を抑えた老人ホームが、値上げ率として
は最も高くなっており、昨今の光熱費や
食材費の高騰の影響をモロに受けた格好
です。食費の値上げ率は平均8.7%ですが、
外部の給食事業者からは2割ほどの値上げ
を要求されているところが多い。そのため
残りの1割超の損失分を介護事業者がかぶ
っているような状況です。今後も物価の
高騰が続けば、月額費の値上げに踏み切ら
ざるを得ない介護事業者が増えてくると
思われます」
(TRデータテクノロジー担当者)
有料老人ホームには「介護付き」
「サービス付き」「自立(健康)型」が
あり、立地やサービスによって料金が
違ってくる。
その費用は入居一時金と月額費からなり、
最近は「入居一時金0円」の施設も増え
ている。
入居者とその家族は「年金」や「預貯金」
と相談しながら、入居一時金を厚めにし
て月額費を抑えたり、その逆で月額費の
負担を増やす場合もある。
今は月額費が年金収入に収まっていたと
しても、今後の物価の高騰次第では支払
い切れなくなる可能性もある。
元々、入居を検討する段階で「年金」と
「月額費」の金額を計算していたはずで、
老人ホームに入ってから負担が増えるの
が一番困ることになる。
その年金額だが、厚生年金の平均は
月額14万6145円、国民年金が
同5万6358円(2020年度)。
現役の会社員とは異なり、年金生活の
お年寄りは収入が増える見込みが少ない。
要するに、老人ホームの支払いだけが増え
るという事態になるわけだ。
■「年金しかないから値上げは困る」
「私も出席したことがございますが、
料金改定の際は入居者・家族と『運営
懇談会』で話し合いを持ちます。やはり、
『年金収入しかないので困る』と値上げ
に反対される入居者が目立ちました」
(前出の担当者)
月額費の変更については、有料老人
ホーム設置運営標準指導指針12項で
「利用料等の改定に当たっては、その
根拠を入居者に明確にすること」と規定
されている。
事業者が好き勝手に値上げすることは
できないが、電気料金の高騰など明確な
根拠があれば許されることになる。
■医療費の窓口負担引き上げが追い打ち
(C)日刊ゲンダイ
年金で月額費が賄えなくなれば、
当然ながら家族で不足分を負担するしか
なくなる。
そこで高齢の親を養っている家族の中に
は、特別養護老人ホームへの入居を希望
するケースもあるだろう。
ただし、月額費が8万~15万円と安い代わ
り、入居待ちが多く、入居条件も要介護3
以上と厳しい。
要介護3とは、簡単に言えば、ほぼすべて
の日常生活に介助が必要な状態で、一人で
歩くことも難しく、自力で立ち上がること
さえできない状態を指す。
ところが、この特養でも値上げのラッシュ
だ。
昨年8月に施行された介護保険制度の見直し
で、「食費」を補助する制度が見直され、
利用者負担が大幅に増えている。
例えば、所得区分「第3段階②」は、1日当た
りの食費が650円から1360円に2.1倍も
アップ。
該当するのは、年金を含む年間収入が120万円
超、資産が単身なら500万円以下、夫婦なら
1500万円以下のごく普通の人たち。
この条件で簡単に当てはまってしまう。
これにより食費だけで1カ月で約2.1万円増、
1年間で約25.9万円増となった。
また、今年10月から介護報酬の臨時改定が
行われた。
介護職員の報酬を1人当たり月9000円増やす
ことには大賛成だが、9月まで国費で賄われ
ていた分が、利用者と40歳以上の介護保険料
の負担増となっている。
さらに、同じ10月から一定の所得があれば
後期高齢者(75歳以上)の医療費の窓口負担
が1割から2割に引き上げられた。
一定の所得といっても、こちらも単身なら
年200万円以上、複数世帯なら年320万円以上
で該当してしまう。
「東京保険医協会によると、これにより
外来医療費は年間平均4.7万円から6.9万円に
2.2万円増となる見込みです」(医療関係者)
2025年までは外来医療の負担増加額の
上限が月最大3000円に抑えられているとは
いえ、75歳以上の後期高齢者の懐までアテ
にしなければいけない国とは、一体どんな
国なのか。
心配なのは、むしろ30代や40代の現役世代。
いずれ近い将来、多くの人が老人ホームに厄介
になることになるが、今より社会保障が削られ、
「料金が高くてとても入居できない」という
不安が高確率で訪れるはず。
老人ホームの値上がりは、これから入居する者
たちの問題でもある。
【転載終了】
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老健でも月約14万円ほどかかります。
私は両親が心不全を患っているので、
ヒートショックの不安がある冬場だけ
(12月末~3月末)老健に入所をして
もらってます。
そのほかにも、何かあった時にシュート
ステイをお願いしています。
因みに、父は要介護3,母は要介護2
です。
月約30万円×3か月=約90万円です。
父は5年、母は3年入所しています。
この5年間で約500万円弱の費用が
掛かっています。
介護年数を10年とすれば、1000万円
以上は掛かってしまう計算ですね。
そう考えれば、老後資金は2000万円
以上必要になります。
因みに、私は介護を約13年間して
います。
私の父は96歳、母は93歳。
10年以上の介護は、それほど多くは
ないとは思いますし、両親が90歳以上
で健在なのは珍しいと思いますが。
ただ、新聞のお悔やみ欄を見ますと、
90歳以上で亡くなる方が多いですね。
昭和一桁の方は長生きです。
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