米大統領 イラン核合意の離脱発表・・・

NHK NEWS WEB


【転載開始】


■米大統領 イラン核合意の離脱発表 過去最大級の経済制裁へ

 5月9日


 アメリカのトランプ大統領はイラン核合意

から

離脱し、イランに対して過去最大級の経済

制裁を行うと発表しました。

イランが核開発を大幅に制限する見返りに、

経済制裁を解除するとした核合意の枠組み

の崩壊につながるおそれもあり、核合意の

維持を求めてきたヨーロッパなど国際社会

にも大きな波紋を広げています。


 トランプ大統領は8日午後2時すぎ

(日本時間9日午前3時すぎ)からホワイト

ハウスで演説し、「今の核合意のもとでは

イランの核保有を止められない。

核合意は根本的に欠陥だ」と述べ、前の

オバマ政権が結んだ核合意から離脱する

考えを明らかにしました。

そのうえで、「イランの政権に対する制裁を

再開させる文書に署名する。

われわれは最大級の経済制裁を実施して

いく」と発表しました。


 アメリカ政府によりますと、トランプ大統領

の今回の発表を受けて、イランの中央銀行

などと取り引きする外国の金融機関やイラン

産の原油など、資源の取り引きに関わって

いる企業などが制裁の対象になるということ

です。


 アメリカ政府は取り引きの内容によって、

90日と180日の2段階の猶予期間を設ける

としていて、この期間内に取り引きをやめな

ければ制裁を科すと警告しています。


 核合意はイランの核開発を大幅に制限する

代わりに、関係国が制裁を解除するとしたもの

ですが、トランプ大統領は今週12日の期限

までに核合意の欠陥を修正できなければ

離脱すると主張してきました。


 アメリカが離脱の方針を明らかにしたことで

イランは強く反発していて、核合意の枠組み

の崩壊につながるおそれもあります。


 イランの核合意をめぐっては、先月、フランス

のマクロン大統領やドイツのメルケル首相らが

相次いでワシントンを訪問し、核合意の維持を

求めてきましたが、トランプ大統領の判断に対し、

ヨーロッパなど国際社会にも大きな波紋を広げ

ています。


■イスラエル首相「勇気ある決断に感謝」


 イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカの

トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を

表明したあと、直ちに会見し、「イスラエルは

当初からイラン核合意に反対しており、トランプ

大統領の歴史的な勇気ある決断に感謝したい」

と述べました。


 一方、イスラエル軍は隣国のシリアにある

イランの軍事施設で不審な動きが確認された

として、シリアと接する地域についてはミサイル

攻撃を警戒し、避難用のシェルターをすぐに

使用できるよう準備を指示しました。

また、ミサイルを迎撃するための防衛システム

の配備も各地で進めているとしています。


■サウジアラビア 米の判断を歓迎


 イランと敵対するサウジアラビアは8日、

国営通信を通じて声明を発表し、トランプ大統領

の判断を歓迎しました。

そのうえで「サウジアラビアはイランが核開発を

進めたり、大量破壊兵器を取得したりすることが

絶対にないように、アメリカや国際社会とともに

連携していく」として、イランが地域での影響力を

拡大しないようアメリカなどと協力していく姿勢を

強調しました。


■仏大統領「米の決断を残念に思う」


 アメリカのトランプ大統領がイラン核合意から

離脱すると発表したことに対し、フランスの

マクロン大統領は8日、ツイッターに「フランスと

ドイツ、そしてイギリスはアメリカの決断を残念に

思う。核不拡散の体制が危機にひんしている」と

投稿し、トランプ大統領の決断を批判しました。


■オバマ前大統領「深刻なあやまち」


 オバマ前大統領は8日、声明を発表し、

「核合意を危機にさらす決断は深刻なあやまちだ」

と述べて厳しく批判しました。


 この中で、オバマ前大統領は核合意はイランの

核開発計画を著しく後退させ、現在も合意が機能

していることはヨーロッパの同盟国や専門家だけ

でなく、マティス国防長官も認めていると指摘しま

した。


 そのうえで、イランの核合意に含まれる査察と

検証の枠組みは、北朝鮮の非核化でアメリカが

取り組むべきことそのものだとして、合意からの

離脱は「全く誤った方向に導くものだ」と主張しま

した。

そして、「核合意がなければ、アメリカには最終的

にはイランの核武装か中東での新たな戦争という

負の選択肢しか残らないかもしれない」と警告し、

核合意を維持すべきだと訴えました。


■国連事務総長「深い懸念」


 国連のグテーレス事務総長は8日、報道官を

通じて声明を発表し、「深い懸念を表明する。

核合意は核不拡散における外交の重要な成果で、

国際的な平和と安全に貢献してきたものだ」として、

アメリカの対応に憂慮の念を示しました。


 そのうえで、「核合意へのほかの参加国には、

合意にある義務を順守することを求める」として、

イランをはじめとするほかの参加国に対し、

合意内容を守るよう呼びかけました。


【転載終了】

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 予想どおり、中東情勢がきな臭くなって

きました。


 欧州が同調しなかったことは救いです。


 先のシリア攻撃は、このためにシリア国内

の米基地を強化するためか?


 米海軍の空母ハリー・S・トルーマンを中心

とする艦隊が4月下旬に地中海へ入り、

ロシアも武器/兵器を含む物資をシリアへ

運び込んでいるとも伝えられています。


 朝鮮半島の火を消しても、よそに火をつけ

たらだめです。


トランプのノーベル平和賞はなくなりましたね。


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