「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
金子勝の「天下の逆襲」
■「モリカケよりも」の安倍応援団 政策論争で困るのは誰か
2018年5月16日
安倍応援メディアから、
「モリカケよりも政策論争をやるべきだ」という
論調が盛んに聞こえてくる。
たしかに政策論争は大事だ。
では、安倍政権の政策を一つ一つ見てみよう。
安倍政権が掲げた「経済政策」の最重要課題
は「デフレ脱却」だった。
黒田日銀は5年前「2年間で物価を2%上げる」
と宣言した。ところが、達成時期を6回も延長した
うえ、とうとう「物価上昇率2%」の達成時期を
「撤廃」した。大失敗だ。
「財政健全化目標」も、2020年から2025年へ
5年も先送り。
借金は膨れる一方だ。
「待機児童ゼロ」も減るどころか、増加の一途を
たどっている。
「女性活躍」は、財務省の福田淳一前事務次官
のセクハラに対して、麻生副総理は
「(女性記者に)はめられた」とセカンドレイプの
ごとき発言を繰り返し、安倍首相本人は口を
つぐんだままだ。
さらに、「成長戦略」の柱として何度も
「セールス外交」を行った「原発輸出」は、
次々に頓挫している。
ベトナム、台湾は建設中止、リトアニアは建設凍結、
イギリスは事業費が3兆円に膨張し、
大手銀行の融資に政府保証をつけても立ち往生。
トルコも事業費が4兆円に倍増し、伊藤忠が撤退。
この5年間、安倍政権の「成長戦略」で成果を上げ
たものは、ほとんど見当たらない。
「外交の安倍」を自負しているようだが、外交政策
も、北朝鮮問題は「蚊帳の外」に置かれ、北方領土
は1ミリも返還されず、TPP離脱の米国には2国間
貿易交渉を迫られる始末だ。
安倍政権の政策はことごとく失敗に終わっている。
考えてみると、この5年間、安倍政権は、行き詰まる
たびにスローガンを変えてきた。
「3本の矢」(2013年)→「女性活躍」(2014年)→
「1億総活躍」(2015年)→「働き方改革」(2016年)
→「人づくり革命」(2017年)といった調子だ。
失敗を隠すために、次の政策目標を掲げるという
繰り返しだった。
森友・加計疑惑も、嘘がバレるとスリカエと居直りと
ごまかしに終始し、また嘘が発覚するというパターン
である。
政策論争をして困るのは、実は安倍首相自身だろう。
安倍応援団メディアは、このことを分かっているの
だろうか。
【転載終了】
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セクハラ問題は、麻生派の支持が必要
なため、だんまりを決め込んでいるのでしょう。
森友問題は裁判も行われず、実に籠池夫妻
の拘留290日以上になり、人権無視も甚だしい
です。
今回も保釈請求は却下されそうですね。
この国は経済、外交、政治が停滞している感じ
ですが、安倍政権の5年間で後進国のような国
になってしまいました。
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