アメリカの金融危機が日本の地銀に波及する恐れも・・・
経済ニュース 深読み・先取り
【転載開始】
■アメリカの金融危機が日本の地銀に波及
する恐れも・・・
SVB破綻から始まる「米中経済戦争」のカゲ
公開日:2023/04/04
不気味な感じも・・・(C)ロイター
3月15日に、米国に亡命していた中国の
大富豪、郭文貴氏が逮捕されました。
ニューヨーク州連邦検察によれば、詐欺や
マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いが
あるとのこと。
郭氏は、実業家ですが、中国共産党の
指導部を厳しく批判していたことで知られ
ます。
逮捕される数日前、郭氏はユーチューブ
で経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)
について、「北京にとって特別な存在だった」
と指摘しています。
海外の有力メディアが報じる情報をサイト
で紹介しているクーリエ・ジャポンも、
「『シリコンバレー銀行には中国共産党の金
がある』中国人富豪の郭文貴が逮捕前に残し
たメッセージ」のタイトルで記事を掲載しま
した。
そこには、<ブロックチェーンや暗号資産
(仮想通貨)の分野で業界をけん引してい
たSVBの経営陣は、中国で特別な「おもて
なし」を受けていたという>との一文があ
ります。
SVBは、米スタートアップ企業に対する
資金提供の中心的な役割を担っていたと
いいます。
中国系のスタートアップも数多かったはずで
す。
米政府はSVBが中国やロシア、アラブなどの
富裕層のマネロンに使われていた疑いを
持っているともいわれます。
真偽は不明ながら、さまざまな臆測も
金融市場で流れます。
SVB経営陣は、中国共産党の幹部が表沙汰
にできない海外資金を秘密裏に預かってい
た、不動産開発大手の創業者など成功者の
利用が多く、SVBの資産に占める中国関連
は全体の15~20%に達していた――と
いった具合です。
郭氏の逮捕劇にしても、実は郭氏の安全確保
のためなのではないかという見方も出てくる
ほどです。
■金融危機の背後に米中対立?
SVBの破綻は“米中経済戦争”と深く
関わっているかもしれません。
米銀に続き、スイス大手のクレディ・スイス
が連鎖的に経営危機に陥り、同じスイスの
UBSによる買収で合意しています。
レコードチャイナは3月22日、中国メディアの
報道として、華人資本が米国やスイスから大量
に引き揚げられていると伝えました。
その額は米国から760億ドル(約10兆円)、
スイスから1600億ドル(約21兆円)です。
資金の移転先は主に香港、シンガポール、
カナダなど。
世界の株式市場を見渡すと、米銀破綻や
クレディ・スイスの経営危機による金融危機
は沈静化してきたとの見方が有力です。
しかし、今回の金融危機の背後に米中対立が
大きく横たわっているとしたら、そう簡単に
決着するとは思えません。
金融危機の余波が日本に押し寄せないとも
限らず、そうなればただでさえ経営難の地銀
はピンチに陥りかねません。
もうしばらく、SVB発の金融危機から目を
離さないほうがよさそうです。
(IMSアセットマネジメント代表・清水秀和)
【転載終了】
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大国というのは、、あらゆる面で世界に
迷惑をかける存在のようですね。
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