批判の矛先向く日大理事長の“正体” ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■批判の矛先向く日大理事長の“正体” 角界が戦々恐々の理由
2018年5月31日
予想された通りの「厳罰」だった。
29日、都内で臨時理事会を開いた関東学生
アメリカンフットボール連盟は、悪質な
反則プレーで問題となっている日大アメフト部
の内田正人前監督(62)と井上奨前コーチ(30)
を罰則規定で最も重く、永久追放に相当する
「除名」とする処分を決定。
同学連の規律委員会は、反則が内田、
井上両氏の指示によるものと認定した。
これを受け、同部の加藤直人部長は
「ご裁定を重く受け止め、真摯に対応させて
いただきたく存じます」などとする声明を発表
したものの、大学側はいまだ、
「指導者の指示はなかった」とする見解を
変えていない。
それどころか、真相究明を委ねるとした
第三者委員会の設置すら実現していない状態だ。
いよいよ批判の矛先が大学、そして、そのトップ
である田中英寿理事長(71)に向けられている
のだが、予算2620億円の日本最大の学校法人
を牛耳るそんな理事長の去就に戦々恐々として
いるのが、大相撲だという。
■引退力士を日大職員として再雇用
田中理事長が総監督を務める日大相撲部は、
横綱輪島、大関琴光喜をはじめ、全大学中最多
の68人もの力士を大相撲に送り込んでいる一大
勢力だ。
相撲部屋にとってもだから、頭が上がらない
ところがある。
幕下付け出し、三段目付け出しの資格を得た
力士を入門させれば、労せずして関取を育て
られる。
即戦力力士の供給源である日大相撲部、いや、
田中理事長の影響力は、角界においても絶大な
ものなのだ。
ある日大OBはこう話す。
「プロを目指す部員がどの部屋に入門するかは、
すべて田中理事長の一存です。有無を言わさず、
『オマエはこの部屋』と割り振られる。逆に『いや、
ボクはこの部屋に入りたいです』などと逆らった
力士には容赦しない。一方で面倒見の良い部分
もあり、十両止まりで引退した力士を、日大の
職員として再雇用したこともある。出身力士に
すれば、日大という太いタニマチが付くうえに、
引退後の心配もない。相撲部の門を叩く人材が
絶えないわけですよ」
それもこれも、田中理事長の剛腕があってこそ。
仮に失脚となれば、日大相撲部は衰退必至で、
角界も大ダメージを受けるというわけだ。
相撲指導には定評がある田中理事長は、
自身もアマチュア相撲ではそれと知られた存在。
日大3年時に学生横綱に輝き、卒業後も
アマチュア横綱3回、実業団横綱2回の実績を
誇る。
当時を知る相撲記者は「プロでも横綱になれた
逸材でした」と、こう続ける。
「本人はプロ志望だったが、学校側に『プロには
1年後輩の輪島を行かせるから、オマエは大学に
残れ』と言われ、断念した経緯がある。強さは
本物でしたね。あの当時、輪島が入門した花籠
部屋は、日大相撲部の稽古場の近所にあった。
そこに、日大職員時代の田中理事長が『輪島、
一丁やるぞ』と、アマ相撲の大会の調整のため、
“出稽古”に来る。輪島は入門3年目に関脇を
4場所で通過して大関に昇進するが、その時で
さえ、田中理事長には歯が立たない。しまいには、
『先輩が来そうだから』と逃げ回っていたほどです」
■語っていた皮肉な信条
日刊ゲンダイは2006年、日大相撲部監督と
しての田中理事長に120分にわたってインタビュー
を行ったことがある。低迷中だった大相撲への
提言として、
「最近の外国人の相撲を見ていると、勝負を
優先するあまり、やや礼儀作法を欠いている
ように思う。師匠の教えが行き届いているよう
には見えない」
「白鵬や琴欧洲など、外国人力士の急成長を
見るにつけ、今の日本人力士は精進している
のかと疑問に思う。現状に満足し、地位に甘ん
じているだけではないか」
「力士は地位が上がれば、それまで以上に
周囲からチヤホヤされる。タニマチなどから
の誘いも増えていく。カネ回りがよくなり、
勘違いする者などは自制心が欠けているのだ」
などと語っていた。
こうした発言の多くが今、自身に跳ね返っている。
礼儀どころか倫理すら疑われているアメフト部
を野放しにし、大学の常務理事でもある内田前
監督らイエスマンにチヤホヤされ、その地位に
あぐらをかいている田中理事長は、過去の自身
の発言をどう思うのだろうか。
【転載終了】
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日大の相撲部は有名ですが、角界の
天下り先とは知りませんでした。
日大のドロドロした部分が次々でて
きますね。
まるで、モリカケ問題みたいですが、
理事長の過去については色々出て
きますが、金と権力は人を狂わせますね。
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