イタリア危機より怖い・・・市場が怯える「ラマダン大暴落」
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■イタリア危機より怖い…市場が怯える「ラマダン大暴落」
2018年6月1日
イタリアの政局不安が日本市場に
飛び火した。
30日、日経平均は一時400円安まで
下落し、2万2000円の大台を下回った。
「イタリアは政治の混迷から、国債の
金利が急上昇(価格は下落)しています。
さらに、EUに懐疑的な政党の台頭により、
イタリアのEU離脱がテーマになってきま
した。欧州全体の金融不安が浮上し、世界
的な株安が顕著になっています」
(IMSアセットマネジメント代表の清水秀和氏)
ただでさえ5月相場は、「セル・イン・メイ」
(5月に株を売れ=株安局面)といわれる。
今年も米朝首脳会談の行方や、トランプ
米大統領がブチ上げた「自動車の輸入関税
25%への引き上げ」検討といった悪材料で
株安に見舞われ、日経平均はここ1週間で
1000円ほど下げた。
「気になる相場ジンクスも囁かれ出しました。
イスラム教徒の断食月であるラマダンと株価
の関係です。ラマダン中は株価が下落しやす
いという内容です。今年は今月16日にラマダン
入りしました」(市場関係者)
ラマダン直前の15日から、30日までの株価
(終値)を調べたところ、日経平均の騰落率は
マイナス3.5%だった。
この10年間では、2011年のマイナス10.0%
が最悪で、次いで16年のマイナス5.8%、
10年のマイナス4.7%となっている。
00年以降のラマダン中のTOPIX(東証株価指数)
は7勝11敗だ。
「中東をはじめとするオイルマネーは、ラマダン
中にあまり動きません。その影響で『買い』需要
が減り、株価は下落しやすいといわれています」
(株式アナリストの櫻井英明氏)
今年のラマダン明けは6月14日。
前々日(12日)には米朝首脳会談が予定されて
いる。
「その辺りまで株価は神経質な動きになるで
しょう。ただ、いまの市場はラマダンやイタリア
危機など悪材料に反応しやすくなっています。
米朝首脳会談が中止になったら、日経平均は
2万円を割り込む恐れがあります」
(前出の市場関係者)
大暴落に備えたほうがよさそうだ。
【転載終了】
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イタリアのEU離脱は、イギリスの離脱時
にフランスとともに懸念されていましたね。
ドイツのメルケル政権の力が落ちた現在、
リーダー的な国がなくなりつつあり、不安定
になりそうですね。
こんな時に、イランやロシアと事を構え
たくないでしょう。
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