値上げラッシュまだまだ続く・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■値上げラッシュまだまだ続く・・・
庶民を苦しめる“無間地獄”
「計画性と巧妙化」のカラクリ
公開日:2023/05/10
ああ、何もかも、何もかもが上がって
いく・・・(C)日刊ゲンダイ
家計への圧迫感が強まっている。
厚労省が9日発表した今年3月の
毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)
によると、物価上昇を加味した実質賃金は
前年同月比2.9%減少。
12カ月連続のマイナスだった。
■賃上げは物価高に追いつかず
新型コロナ禍からの経済活動の再開に
よって現金給与総額(名目賃金)が増加
した一方、賃金の伸びは足元の物価上昇
に追いついていないのが実態だ。
30年ぶりの高水準となった春闘の賃上げ
の動きを念頭に、加藤厚労相は
「物価高に負けない継続的な賃上げを
実現していく」と意気込んだが、
これから先も食品を中心に値上げラッシュ
は止まりそうにない。
帝国データバンク(TDB)の調査に
よると、食品は今秋までに年内3万品目
が値上げされる見通し。
昨年、2万5768品目(累計)が値上げ
されたのに対し、すでに今年は
累計2万1205品目に達している
(4月28日時点)。
まだ春だというのに、昨年1~8月の値上
げ品目数を超えており、今年は昨年に
比べ、食品だけで1世帯あたり2万6000円
の負担増が見込まれるという。
値上げラッシュは食品に限らない。
日経新聞が食品・飲料・日用品など
消費財メーカー338社を対象に、値上げ
に関するアンケート調査を実施した
ところ、3月上旬から4月中旬までに回答
した93社のうち7割が今後1年間に値上げ
する方針を示した。
気になるのは、値上げの“スタイル”の
変化だ。
TDB情報統括部の飯島大介氏がこう言う。
「昨年は原材料高や原油高、急激に進ん
だ円安の影響で、企業側が食品の『緊急
値上げ』に踏み切った結果、特定の月に
値上げが集中しました。消費者にとっては
食品値上げを実感しやすかったとも言えま
すが、今年は各月に値上げが分散する
『計画的値上げ』が特徴的です。毎月、何
かしら値上げされ徐々に家計の首が絞まっ
ているのに、細かく家計をチェックしてい
ないと、なかなか値上げの規模を実感しづ
らくなっています。企業も消費者も、いわ
ば“値上げ慣れ”してしまっているのです」
企業が値上げを発表してから実施する
まで「2カ月以上」の日数を要する割合は
昨年77.8%に対し、今年は81.3%に増加。
値上げ実施までの期間を置く「計画性」
を企業が重視していることがうかがえる。
■消費者にバレない努力に腐心
意気込んでも・・・
(加藤勝信厚労相、メーデー中央大会で)
/(C)日刊ゲンダイ
加えて、価格据え置きで内容量を減らす
「ステルス値上げ」も巧妙になっていると
いう。
「少し前から『小分け』がトレンドです。
例えば、なかなか使い切れない調味料を
小分けにしたり、300グラムの豆腐を同じ
値段で1丁90グラム×3パックにしたり、
使い勝手がいいという付加価値を付けて
“お得感”を演出しています。もちろん、ト
ータルの内容量を考えれば、『実質値上げ』
です。小分けではないですが、大袋に入っ
たチョコ菓子の内容量が値段据え置きで、
1粒分だけ減っているパターンもある。いか
に消費者に気付かれないようにするか、メ
ーカー側は腐心しているのでしょう」
(飯島大介氏)
消費者に値上げを悟らせない努力を重ね
ても、家計が痛むことに変わりはない。
いつになったら値上げの“無間地獄”から
抜け出せるのか。
【転載終了】
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ステルス値上げの横行というところ
ですか。
中身を減らし袋を小さくしたり、
安さが売りのケーキ屋さんがあから
さまに小さくなっていたり。
久しぶりに行ったステーキ店が肉の質
を変え、かなり固くなって、ライスま
でホームバーになっていたり。
GWなのに、ガラガラなわけです。
以前、長野にあるとんかつ屋さんに
リピーターとして行ったら、ステーキ店
同様に肉質が変わり固くなり値上がりし
てました。
こうなると、二度と行かなくなります。
国民もGWが終わって現実に引き戻
されるのでしょうね。
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