サッカー日本代表に重なる岸田政調会長の煮え切らない態度

 永田町の裏を読む


【転載開始】


■サッカー日本代表に重なる岸田政調会長の煮え切らない態度

 2018年7月5日


 サッカーW杯の1次リーグ最終戦での

日本―ポーランド戦における西野朗監督

の采配ぶりは、内外の世論を真っ二つに

切り裂いてしまったが、私はどちらかというと

あの選択には反対で、全力を挙げて勝ちに

いき、それで負けたら仕方がないと割り切る

べきだったという説である。

というのも、日本が時間稼ぎをしている間に

他方のコロンビア―セネガル戦でセネガルが

得点してしまえば元も子もないわけで、

こんな他人頼りの運任せでは、裏目に出た時

に総括のしようもなくなってしまうからである。


 9月の自民党総裁選に向けての岸田文雄

政調会長の煮え切らない態度も、これと似て

いて、派内にはあくまで正面切って安倍3選

阻止に立ち向かうべきだという主戦論と、

いや、安倍3選に協力して3年後もしくは任期

途中の「禅譲」に期待をかけるべきだという

「戦わずして最後に笑う」路線とがあって、

ちょうど半々ほどに分かれているという。

が、それをわずかながら後者へと傾かせている

のは、岸田派と同じ宏池会の流れをくむ麻生派

の麻生太郎副総理だと、岸田派の中堅議員は

こう言う。


 「麻生は財務省のスキャンダルの数々で苦しい

立場だが、安倍は『あなたを辞任させるようなこと

は絶対にしませんから』と、麻生をいわば人質に

とって岸田の立候補を牽制している。麻生も今年

78歳で、今更バタバタと政局を起こすよりも、

円満に自分の経歴を終えたいという心境で、安倍

に唯々諾々と従っている。その麻生の無気力を

ハネ返して立ち上がるだけの気力が岸田にない」

と。


 以下、この議員の見通しである。

第1に、岸田が出馬する場合は、麻生派との連携

はもちろん前提で、それに竹下派や石原派も

乗ってくる可能性がある。

他方、石破茂元地方創生相は意地でも出馬する

だろうが、前々回の総裁選ほど地方票を集めら

れるとは思えないので、岸田との2・3位連合で

決戦に挑むことになる公算が大きい。

議員も地方組織も、「誰ならば来春の統一地方選、

夏の参院選が戦いやすいか」という観点で投票

するに決まっているから、石破陣営に小泉進次郎

も馳せ参じていることもプラスして、岸田が勝つかも

しれない。


 第2に、岸田が出馬せず禅譲狙いに出ても、

安倍も別に証文を出すわけではなく、ボロボロに

なって安倍が政権を投げ出すことになった場合に、

予定通り岸田に転がり込んでくる保証など何もない。

だからこの際、岸田は断固立つべきだというのが

彼の結論である。


【転載終了】

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 政治の在り方が今の日本を象徴して

いるような気がしますね。


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